3月20日を振り返る。
遅くなりましたが、3月20日の試合を振り返る。
この日は、竹内佑典の11戦目の試合だった。
俺は佑典のトレーナーとしては、5戦目の試合。
前回の8月は完敗に等しい負け方をしているので、今回は名誉挽回でKO勝ちをと心して共に練習をしてきた。
練習を見れる機会が少なかったが、佑典自身かなりの練習を積んでいた。
アップからパンチのキレなど申し分ないくらいの絶好調。
だが、オーラが感じられなかった。
体の動きとかではない大事な部分。
気の緩み(油断)だか、勝ちへの執念なのかはわからないが、ピンとくるものが感じられなかった。
この日の祐典からは・・・。
いざ試合のゴングが鳴ると、今まで見たことのないような硬い動き。
完全に気負っていた。
距離感、パンチのキレ、リズム、バランス全てが最悪だった。
正直、1ラウンドKO負けを想像して松井トレーナーには
「悪すぎ!!倒されるかも」と言ったくらいだった。
しかし何とかコーナーに帰ってきてくれた。
インターバルの指示では言う事ただひとつ‘距離の修正’だった。
加えて、らしくないぞと笑顔ではっぱをかけた。
佑典も、笑ってすみませんと。
自分でも、初回の硬さ解っていたんだと思う。
2R、初回とは別人のように距離感、リズムが良くなった。
このまま行けば問題ないと思わせるラウンドだった。
3R、相手が腹をくくって距離を詰めてきた。
佑典の動きは悪くないのだが、自分の距離ではない。
ペースも相手のペース。簡単には勝てないなぁと痛感。
その後も距離、距離と言いつづけたがさばききれずに相手のボクシングに付き合ってしまう。
ヒット数はお互い変わらなかったが、見た目が悪いのも影響して、
結果0-3( 76-78・75-78・74-79 )
の判定負け。
実力からいって負けるような相手ではなかった。
90%勝てる相手だった。
負ける要素の10%に持っていかれた、
いや持っていった相手を褒めるべき点もあるが・・・。
今後の竹内佑典に期待します!!