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 平成22年1月、木更津ライオンズクラブの仲間五名で、氷点下35度のウランバートルに行って参りました。モンゴル国のライオンズクラブが支援するマンホールチルドレン達が収容されている子どもケアセンターを訪問し、直接、医療費を支援するためです。何らかの事情で、家庭生活できない子ども達は、その境遇からは想像もできない程、底抜けに明るい笑顔で私達を迎えてくれ、力強い歌を元気に唄ってくれました。ちょうどその一ヶ月前に衆議院議員の公設第一秘書を退職し、今後の自分の進むべき道を模索していた私にとって、モンゴルの子ども達は重要な示唆を与えてくれたように思います。


 帰国して間もなく、以前から理事を務めてきた社会福祉法人天祐会の本部長に就任し、木更津市請西に法人が所有する約四千坪の土地を活かして、教育と福祉が融合した複合型福祉ゾーンの企画開発にとりかかりました。4月にプレハブにて学童保育施設『木更津みらい学舎』をオープンし、7月には北欧風の新校舎を完成させました。夏休みには、近隣の小学校から二十名を超える児童が集い、働く親たちの支援を、政府の子ども手当活用で実践するというモデルをサービスとして開始しました。新校舎竣工と同時に、木更津市地域密着型介護保険サービス事業としての認知症対応型グループホームとデイサービスの公募に採択され、平成23年度には、学童保育と高齢者福祉の複合型事業モデルをスタートさせる機会を得ることができました。


 現在は、子どものケアとお年寄りのケアをどのように融合させるかを千葉大学の研究事例や関係諸学会の研究を参考に、実践的な運営計画を企画中です。若い世帯の子育て支援に傾注し、かつ、高齢者世帯には、地域で暮らし続けるための安心をサービスとして提供するという福祉の融合モデルは、地域活性化の一助となるものと信じています。