『キングコングの逆襲』(1967)コングは、ブロンド美女がお好き! | 弱小!名作おバカ映画応援団

『キングコングの逆襲』(1967)コングは、ブロンド美女がお好き!


『キングコングの逆襲』(1967)
監督 本多猪四郎
特撮監督/特技監督 円谷英二
脚本 馬淵薫
製作 田中友幸
出演(役名) ローズ・リーズン(カール・ネルソン司令官) 宝田明(野村次郎一尉) ルンダ・ミラー(スーザン・ワトソン) 浜美枝(マダム・ピラニヤ) 天本英世(ドクター・フー) 沢村いき雄(モンド島の老人) 黒部進(フーの手下)

フーは、謎の美女の依頼を受け、北極の地下にある、核兵器の原料となる物質「エレメントX」を採掘しようとしていた。

フーは、伝説の生き物 キングコングをモデルにしたメカニーゴングを造る。

だが、「エレメントX」のまわりには、強力な磁気が発生しており、計画は失敗。

で、今回の主役、キングコング

なんだか憎めない感じ。

ちなみに、ハリウッド歴代キングコングは、

1933年版


1976年版


2007年版

どれも、ゴリラっぽいのだが、日本版のはどっかのおっさんみたいじゃないですか?日本の怪獣には、感情を持たせてる様なとこがあるのでこうなったんでしょう。

そして、キングコングと戦う怪獣たち。

さらには、

ウミヘビ…。

人間サイドで気になるのは、

怪優、「死神博士」の天本英世と「ボンドガール」の浜美枝。

このシーンは、浜が口紅型の無線機で、天本と連絡を取り合ってるとこ。こういう、ザ・スパイ的な小道具はワクワクしますね♪

で、浜さんなんですが、一人ファッションショー状態で、出てくるたびに衣装が違います。当時は、特注の衣装だったようで、黄金期だったこともうかがえます。

さて、キングコングはほんとにいたという貴社発表を受け、フーはキングコングを生け捕りしようとする…。

先手を取られたネルソンたち。
「大丈夫、北極へでも連れていかれない限り見つかるさ」
・・・・・・・・・・・・北極にいますけど!

クライマックスでは、北極から逃げたキングコングは、東京へ・・・北極から東京?恐るべしキングコング!

何故キングコングは東京へ?ミニチュア作るの大変じゃん!という美術さんの嘆きが聞こえて来そうですが…これも当時ならではのなせる技。腕のみせどころです。

で、何故キングコングが東京へやって来たのか?それは、東京タワーがあるから!

キングコングといえば、

ですからね。

で、タワー上でメカニーコング対キングコングの死闘が始まる。

フーは、「機械の方が強い。痛みを感じないからな」と言うのだが、この結末と、所々に出てくる「機械と生き物どちらが強い」といったセリフには、来る科学万能世紀への、そして、人間への警告が込められてるような気がしました。

「ふるさとに帰してやるんだな。我々が文明と呼んでるものをうんざりするほど味わったんだ…」

しかし、世の東西、時代を問わず、男(キングコングはオスらしい)は、金髪美女がお好きですな…。



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