日本に帰ったらしんちゃんは痩せます。
私は太りますけどね(^▽^;)
日本食が口に合わない……ということではなく、日本でのご飯の食べ方が合わないみたいです
以前にも書きましたが、バリでは家族揃ってご飯を食べる習慣がありません。
お腹が空いたら、作り置きしているおかずを自分でお皿に盛って食べる。
子どもの頃から一人ご飯です。
誰かと一緒にご飯を食べることに慣れていないバリ人。
最近は、外食をするバリ人家族や、カフェでお茶する学生さんなんかも見かけるようになってきたので、少しずつ変わってきているところもあるのかな?とは思います。
しんちゃんも、始めの頃は一緒にご飯を食べてくれませんでした。
「家で食べてきたから」
「お腹いっぱいだから」
……と、何かと理由をつけて食べません。
その頃は、ローカルワルンではなく観光客が行くようなお店に行っていたので、ただ単に遠慮しているのかな?と思っていました。
お金も私が出していたし……。
その後からは、会う前に「ちゃんとご飯一緒に食べてね!」と約束してから会うようにして、何回か一緒に食べるようになると、慣れてきたのか普通に食べてくれるようになりました(*^.^*)
しんちゃんの食事を見ていて思ったことは、「少食やなぁ~」でした。
ワルンで食べてもおかわりしないし、私と同じくらいしか食べない。
「あんまり食べないね~」と言ったら、当時まだヨガをやっていたしんちゃんは、「いっぱい食べて太ってお腹が出てしまったら、ヨガやりにくいからアカン」と言っていました。
でも、後々にわかったことですが、まだ一緒に食べることに慣れていなかったたけなんですね。
誰かと一緒に食べることに、緊張や恥ずかしいという思いがあるみたいで、少量で満腹感を感じてあまり食べられなかったみたいです。
普通に食べていると思っていましたが、まだまだ一緒に食べることに慣れていなかったんでしょうね
まだ私とでさえ一緒に食べることに慣れていない状況の中で、その頃初日本へやってきました。
当然のごとく(?)、私の家族(この時はまだ会ったのは母親だけだったかな)や友だちとご飯を一緒に食べる機会があります。
仲良くなるために、お茶や食事に誘う習慣があり、そうすることで仲が深まる経験をしてきている私からしたら、しんちゃんが私の家族や友だちと会うときは、飲食を共にするのが一番良い方法だと思っていました。
しんちゃんも、楽しそうに普通に食べてくれていました。
……そう思っていました。
でも、これも後々になってわかりました。
無理して頑張ってくれていたんです。
あと、家でご飯を作って食べるときも、「高いから……」と言って少ししか食べませんでした。
初めての日本で、貨幣価値の違いにビックリしたようです。
お米を買うのも高い……。
バリの実家では、田舎に田んぼを持っていて、そこで出来たお米を食べているので、お米を買うこと、しかも何千円とする……ということにも驚いていました。
そんなこんなで、日本に帰るとあまり食べなくなり……いや、食べられなくなるので痩せるんです(_ _。)
初日本のときは、2ヶ月ほど滞在して3キロくらい痩せたんじゃないかな~。
徐々に慣れてきてくれてはいるものの、2度目や3度目も、やはり1~2キロは痩せています。
今回の秋の一時帰国で、しんちゃんは4度目の日本になります。
一時帰国を前に、たまたまバリと日本のご飯の食べ方の話しになり、今までの苦労を聞くことが出来ました。
しんちゃんからしたら、今までも私に訴えていたそうなのですが、私にはその記憶がありません。
「言ったけど、朋子怒ったよ」と言われました。
聞く耳を持っていなかったのでしょうね。
しんちゃんは日本語も話せるし、私の友だちといても大丈夫だろう……なんて、勝手に思っていました。
一緒にご飯を食べることなんて普通のこと……と。
でも、子どもの頃から一人ご飯が当たり前の生活をしてきたしんちゃんからしたら、全く普通のことでもなく、とても大変な作業だったんですね
強引に、日本のやり方、私のやり方を押し付けていた
んだな……と反省しましたo(_ _*)o
私にとっては、家族や友だちと食事をすることが当たり前で、その方が楽しいと感じていますが、国が違い、文化も風習も違えば、それは当たり前ではなく、苦痛に感じてしまうこともある。
私もバリに来て、こっちでは当たり前のことだけど、どうしても受け入れられないものがある。
その事に悩み、苦しんだことで、ようやくしんちゃんの日本滞在中のしんどさも理解が出来るようになりました。
今度の一時帰国では、その事を踏まえ、しんちゃんに負担のないように配慮したいと思います!
とはいっても、家族や友だちとお茶も食事も一緒にしない……なんてのは無理なので、多少は頑張ってもらいますけどね(^-^)
しんちゃんも、時々なら大丈夫!頑張る!!と言ってくれているので。
改めて、文化の違い、風習の違いの大きさを感じました。
でも、こういうことをきちんと話して、お互い理解をしあえるようになったなんて、私たち少しは成長したなぁ~と思います