ワセジョの悲しい恋愛事情を分析した
世の大学生が就活に夢中な一方で、世の女性は婚活に夢中です。
せっかく良い大学を出て良い会社に入ったのに結婚できないキャリアウーマンが陰で「負け犬」と言われてしまう悲劇も後を絶ちません。
キャリアウーマンが結婚できない理由を2つ、すぐに思いつきました。
1つは、学歴も年収もそこらへんの男性よりも高いので、自分よりも年収の高い男性を探した場合にその絶対数が少ないということ。
もう1つは、総合職として働いてるので忙しく、合コンなどの恋愛活動に興じる時間が他の一般職の女性と比べて少ないということです。
僕は、キャリアウーマンだけではなく、大学生同士の恋愛市場でも同じ現象が起こっているのではないかと思うのです。
僕の通う早稲田大学の女性(通称ワセジョ)はモテないという定説があります。
友人はその理由を、「奴等は偏差値に依拠するプライドが高いからや!」と言っていました。
僕は個人的には、知的教養に富み話をしていても面白い早稲田の女性が大好きですし応援しているのですが、友人の言っていることが事実だった場合これは大変なことです。
偏差値の高低で考えると、早稲田大学に在学しているだけで自動的に大学生全体の上位5%に入ってしまいます。
早稲田の女性が付き合う男性に自分よりも高い偏差値を求めた場合、男子大学生20人のうち19人はその対象にすらならないということになってしまうのです。
仮に日本で一番偏差値の低い大学に通う女性と比べると、恋愛対象となる母集団形成において圧倒的に不利な条件で戦っていることがわかります。
そうは言っても仕方がないので、ここから早稲田の女性は上位5%に入っている男子大学生に恋愛的アプローチをかけていくことになるのですが、ここでも更にワセジョは辛く悲しい現実にぶちあたります。
そもそも、上位5%に入っている男子大学生は、というか男性は、女性に偏差値の高さを求めていません。
求めるのは、「女性らしさ」です。(いろいろと怖いので言葉の定義はしません)
これは、一見すると早稲田の女性にも女子大の女性にも対等の条件が与えられているような気がしますが、実はそうではありません。
高校時代、受験のために予備校に閉じこもり鬼の形相で英単語を頭に叩き込んでいたワセジョに対して、普通の女子大に入った女子高生は男性が好むファッションや化粧を研究したり男性にキスを求められても最初は意味ありげに断ったりするテクニックを習得していたのです。(もっと言えば、中学生、小学生の時から、勉強ができた女の子がクラスでモテていた事例を僕は知らないのだ、なんてこった!)
ワセジョが小難しい本や参考書片手に受験の英才教育を受けてきたのに対して、普通の女子大生はPopteenやCanCam片手に恋愛の英才教育を受けてきたわけです。
実際、大学入学時点で恋愛スキルに圧倒的な差がついてしまいます。
早稲田にあるインカレサークルの新歓コンパで、女子大に通う1年生が男の先輩に囲まれて質問攻めを受けている中、同じく1年のワセジョが隅っこで膝を立てながらスルメイカをちゅーちゅー吸っている情景をこの目で見た時、僕はそこに隠された構造的な問題を確信したのです。
悲しいかな合コンでは政治経済を雄弁に語る女性より、多少頭が悪くても、というか多少頭が悪いほうがよくモテます。
貴重な青春時代を勉強に費やしてきたワセジョたちは恋愛のトレーニングは積んでいません、そんな状況でいきなり上位5%に入るイケメン男子大学生を獲得しろというのも無理な話です。
サッカーで言えば、リフティングやパスといった基礎的な練習すらしてきてないのにいきなりリーガエスパニョーラでクリスティアーノロナウドからボールを獲ってこいと言っているようなものです。
僕は、もし奥さんが女の子を産んでくれた時、その子が勉強に夢中になった時、親として娘にどういうアドバイスをするべきなのか、娘を幸せにしてやることができるのか、今からそのあたりが心配です。