英雄の条件

テーマ:

英雄の条件というタイトルが、まず好きではない

ジャンルはアメリカ戦争ものだが、それも好きではない

しかし、主演の「よれよれ弁護人」がトミーリージョーンズなので観た映画


軍人サミュエルは、部下に命令する

「撃て!」

で、80人以上死ぬ

戦争中なら許される

 というか、数が多いほど英雄の条件ともなる

 しかし戦争中で無ければ極悪非道の行為となる

で、映画においては、マスコミは戦争中とは判断できないと報道

 アメリカ軍、虐殺

 といった感じで報道

 アメリカ軍としても、アメリカ国家としても、それはマズイ

 何としても、現場責任者であるサミュエルの罪としたい

それで軍事裁判が始まる

 アメリカ軍が、サミュエルを訴える

 訴える側・高級官僚は、裁判に勝つために、裁判にとって重要な証拠であるビデオテープを燃やしてしまう

 その結果、サミュエルは、ほぼ確実に有罪というフンイキになる

そのサミュエルに、よれよれトミーが弁護することになる

よれよれトミーでだいじょうぶなのか

 やっぱりだめ・いやもしかして

 やっぱりだめ・というエピソードが続き、

 そして最後の法廷まではそれなりな感じな展開になってそれなりに楽しめた

 ただしタイトルと内容を合わせて考えるとアメリカ戦争広告的な感じは否めない
AD

チャーリーとチョコレート工場

テーマ:

去年観た映画だが、再びDVDで観た。


子どもが5人登場する。

そのキャラがありえないくらい明確に描写される。

1 食べ過ぎてかなり太っている子ども

 (常にチョコレートを食べている)

2 勝負(勝ち)にこだわり過ぎる子ども

 (トロフィーだらけの部屋)

3 モノを買い過ぎる子ども

 (父親は大金持ち。子どもから頼まれれば何でも買う)

4 ゲームやり過ぎで感情をなくしてしまったような子ども

 (対戦TVゲームをしつつ「死ね!」と連発)

5 チャーリー(主人公):上と全く対照的なやさしい子ども

 (幸運な招待状も、家族のためならいらないと言う)


で、いろいろあって彼らはチョコレート工場に入り、不思議な体験をする。

1 タベスギは、チョコレートの川に入っておぼれて渦にまきこまれてチューブに吸い込まれていく

2 カチスギは、味の消えないガムを食べ、鼻が紫になり、次第に全身におよび、そして巨大なボールになってころがっていく

3 カイスギは、クルミを割るリスをつかまえに彼らの作業場に入って、リスたちに襲われ、ダストシュートに捨てられる

4 ゲームヤリスギは、瞬間移動装置(巨大な電子レンジ的物体)に入って小人になり、その後ローラーでのばされる

5 チャーリーは、どこでもドア的などこでもエレベーターにのり、最後に「工場を君にあげよう」と言われる


悪い子たちがこらしめられ、よい子にはごほうびが与えられる
あぁ、なんという(最近の口ぐせでもある)

NHK教育番組的な展開


ところで、

1-4においては、わるがきがこらしめられる場面であるが、それぞれの場面の後、不思議な南国おやじ小人「ウンパルンパ」が何十人もでてきて、素晴らしく楽しいダンスを踊る

それらダンスシーンにおけるおもしろさが、再び観ようと思った理由です


工場案内人のジョニー・デップもなかなかよかった。

この人ほど映画によって変身できる人もいないんじゃないだろうか。

少なくとも自分が観てきた映画についていえば、そのように感じる。

最近では「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊のジャック・スパロウと同じ役者なのだが、あらためて感じ入ってしまった。

けっこう陰のある役どころで、いろいろほどよい感じで他にもそれなりのエピソードがあったり、また別のテーマらしきものもそれなりにちらばめられてあったり、また何といってもコトバでは表現できない楽しい踊りもあったりしますので、見ていない方にもそれなりにおすすめです





AD

ドリームガールズ

テーマ:

ドリームガールズ

このタイトルほどわかりやすいタイトルはないんじゃないか、という感じだが

映画の内容もそうだった


主役は今をときめくビヨンセ

現代の歌姫といっていいと思います
ビヨンセはビヨンセでした

よいです

素晴らしいのは、脇役

ジャイアンの妹のジャイ子のような脇役が素晴らしかった


ジャイコは3人組の看板娘

理由は単純、歌がうまい

というか、かなりすごい、ので、

3人組はデビューが決定

しかしプロデューサーはチーム編成を変えることを条件にする

ビヨンセをトップにし、ジャイコをバックにすることをデビューの条件とする

どうするジャイコ?

もちろんジャイコはジャイコだから怒る

そういうキャラは一貫しているのである

ところでこの映画はミュージカルである

というわけでジャイコの怒りは歌で表現される

なまなましい

「あたしがブスだから、あたしをバックにするの?

 あたしの気持ちはどうなるの?」

などと歌うのだが、歌として、それ以上に表現として素晴らしく、感動した


「感動した」というのは、

もちろん自分にも辛いときがあることと、

またそうしたとき、その辛さをそこまで歌で表現できるのか・といった感動です

妙なもので、「辛さよむしろありがとう」といえるほどの、また、観点が反転してしまうほどの気持ちよさを感じました

簡単にいえば、辛いときはその気持ちを歌にしてすっきりしよう・歌にできないときはカラオケですっきりしよう・みたいな感じです。


さて、さらにジャイコに追い討ちをかけるように、

「お前は自己中、出て行け~」

と歌われる

 まぁ実際それもそうか的な流れもあるが、

 そこまで否定しなくても・という感じで、

恋人から、友達から、グループ仲間から、悪夢のように否定ソングを熱唱される

 見方は一人もいない

 ほとんどイジメである

しかしジャイコは負けずに歌い返す

さすがジャイコ

このやりとりの迫力が、この映画の重要なところだったように感じた

というわけで私はジャイコを応援することになる


映画はまだまだ続いていく

展開はけっこう王道ですがメリハリがあってそれ以上に、

出演者全てのパフォーマンス(歌)が素晴らしいものでした 


もちろん、ジャイコはジャイコでなくなっていきます

ステージもの、音楽ものが好きな人にはかなり感動できるのではないでしょうか

神の子どもたちはみな踊る

テーマ:

神様シリーズの続きでもあり、村上春樹の小説シリーズ続きでもある


この小説はおもしろかった

短編集だが、全ての作品が神戸の大震災にわずかに関係する


さて小説のあらすじ

 主人公が生まれたときから、彼の母親は新興宗教にはまっていた

 父親は神様だ(つまり実際的な父親は「いない」)と言われて育ってきた

 しかしある日(実際的な)父親についての情報を知った

 それから数年後、それらしき人を偶然見つけ、追いかけていった

 いろいろあって、主人公は踊ることになった


踊るに至る過程がおもしろい


解釈はいろいろできるが、次のようにもできる


自分の無意識の中の底の下にあるかもしれない潜在意識があるとする


その潜在意識の世界にいくにはどうすればいいのかというと、


やはり「案内人」が必要だ


この小説の場合、それは「父親かもしれない、いやきっとそうだ」的な人なのですね











墨攻

テーマ:

20万人もの敵に一人で挑む


それは本当か?

と思いながら観にいったがそうでもなかった


あるヤクザ組長さんに主人公がスカウトされる

「わが組は倒産しそうなのだ

 ライバル組が近々全面戦争をしかけてくるのだ

 敵はわれわれの50倍の数だ

 そこで君に何とかしてもらいたい」


無理なハナシである

 そんな義理はないし、報酬もない

 できるわけがない

が、主人公は何とかしてしまう

その、何とかしてしまうまでにどのようなことをやってくれるのか、といったところがこの映画のウリかと思っていたがそうでもなかった


この映画のウリは、後半である

新しい敵が出現する


この敵が真の敵ともいうべきもので、実ににくたらしい感じのパフォーマンスでよかった

そしてそのにくたらしさが、主人公の正義感をよりいっそう強めていたようだ


映画館はほぼ満席

平均年齢は50歳以上だったのも見終えてから納得するような、直球ストレート系の映画でした

 

めくらやなぎと眠る女

テーマ:

いろいろあって東京に行って来ました


いろいろあって帰りの新幹線に乗りました

外はもう真っ暗でした


隣には60歳くらいの男性、その隣に50歳くらいの女性が座りました

新幹線は東京を出て上野に向かいました

いつものアナウンスが流れました

 

男性はカンチューハイを飲み始めました

女性は大きく明るい口調で話し始めました

 ステレオはやっぱり取り付けが大変よね・・・

 プールもたまにはいいわねぇ・・・

 餃子が食べたいわね・・・

会話のように語りかける感じでしたが、男性の返事は聞こえませんでした

 しゃっくりがたまにあり、それが返事ともとれるのかもしれない、などと感じました

 長年つきあっていくといろいろできあがっていくのかもしれません


ところで新幹線に乗る前に東邦画廊に行きました

 自分の昔の作品が2点ありました

 一つは、消防士が壁に穴を開けようとしているもの

 もう一つは、温泉にひたっているうちに水温は上がりつづけ、「なわ」のようなものになってしまった人

  ともいえるようなあるいはそんな気がしないでもない絵でした


で、自分は新幹線の中で

「めくらやなぎと眠る女」と読み始めました

村上春樹の「蛍・納屋を焼く・その他の短編」の中のものです


病室で、少女が自作の詩を2人の男性に解説するシーンが印象的です

 めくらやなぎの花粉をつけたとても小さな蝿が、とても大きな耳に入っていくのです


 残念ながら、いろいろあって、蝿はむしゃむしゃと食べる 


そのあたり三人の会話の様子は、「ノルウェイの森」の一部ととても似ています


「めくらやなぎと眠る女」においては

昔のことを思い出し、それが思い出として描写される

 例えば

 Bは餃子を食べていた

 餃子を食べていると、なぜか3年前、プールでおぼれたことを思い出した


「ノルウェイの森」においては

思い出的なもの(と思われること)が同じ時空間の中での出来事として描写される(ように思われる)

 例えば

 Bは餃子を食べていた

 食べ終わって30分後、プールで泳ぎ始めた

 泳ぎ始めてまもなく、Bはおぼれた


「ノルウェイの森」の歌詞(ジョン・レノン(クレジットは違うけど)作)で印象深いのは次のフレーズ

  目が覚めると一人きりだった

  鳥は飛んでいってしまった

  というわけで火をつけました


「夕鶴」をジョンレノンが解釈するとそのようになるのです


もちろんうそです

ディパーテッド

テーマ:
やくざが大量に麻薬を手に入れる

やくざは街の若者に麻薬を高く売りさばく

それを繰り返し、やくざ組織はパワーアップする


もちろん、警察はやくざ組織を壊滅させたいと考える

あやしいものを逮捕する

しかしなかなかうまくいかない

組長を逮捕しないとやくざ組織は壊滅できない

トカゲのしっぽと同じで、いくら逮捕しても本体はいたまない

というわけで、麻薬取引の場面をおさえ、全員逮捕したい

そのためには、いつ・どこで取引があるのかを把握する必要がある

考えた末、スパイを送りこむことになった


そのスパイ役が、ディカプリオ

大変な苦労の末、やくさ組織の中にスパイとして潜入することに成功した


しかし、やくざ組織の中にスパイが入ったことが、組長にばれた


ところで組長は、親分として大勢の部下をどなりつけ、美女と豪遊し、警察に軽口をたたき、まさに人生を謳歌する、という感じで描かれる(それだけに、後になって、親分の本音ともとれることばが強調されるように感じた)


組長役の、ジャックニコルソンは、化け物のような顔をして、スパイ・ディカプリオに、次のようなことを言った(ような気がする)

 おれは、金も、権力も、なくなったところでそれほど気にしない

 しかし裏切り者は、許さない

 必ず殺す

 

ディカプリオには「スパイ」であるが、そのことばは警察側にとってのものであり

敵側・やくざ側にとっては「裏切り者」である

意味が180度変わる

そのようなわけで、観客としては、裏切りがばれるのが先か・組長の逮捕が先か・という心持ちになっていった


が、そのどちらかで終わり・ということにはならず、


幕切れは

恐ろしくて やがて悲しき やくざかな といった感じになり


映画館を出た後、

「スパイ」よりも、「裏切り」への悲しさについて

前半における組長の、本音ともとれる、せりふが思い出される


信用できない者が多すぎる


その後、組長としての豪快なシーンが続く


ところでまた、次のことも連想された

江戸幕府が250年以上も長く続いた理由の一つとして、スパイ制度の、精度の高さがある

ダムの底へ

テーマ:


7

ダムの底・1


水彩・素描・版画展 のお知らせ


ありがたいもので、最近何かと忙しい

しかし残念ながら、そのため先月は結局会場には行けませんでした

今月こそ行きたいと思っています。

よければどなたか、京橋ですが、行ってみて下さい


福島にお住まいの方におかれましては

矢吹町大池公園ふるさとの森芸術村 に足をお運びいただければ

何かと幸いです

高校生美術部の展覧会です


私は高校生の頃から現在に至るまで、高校生美術部の展覧会に行くのが楽しみです

もちろん、技能的に素晴らしい作品を見たくて行くのではありません。

「新しい何か」に出会えるかもしれないと期待しながら行くのです。

「新しい何か」とは、初心者が何時間も何日間もとことんつきつめると、かもしだされてくるものです。