UEFAカップのセミファイナル第1戦が4月30日に行われました。
まず、ドイツ勢同士の対戦となったベルダー・ブレーメンとハンブルガーSVの試合は、アウエーのハンブルガーが0対1で先勝しました。
試合は、お互いに積極的に攻める展開となりましたが、国内リーグで優勝争いをしているハンブルガーと、中位に沈むブレーメンの勢いの差が出た結果となりました。
前半の内に失点したブレーメンが、最低でも追いつこうと後半に入ると猛攻をしかけましたが、結局追いつくこともできませんでした。
これでアウエーで勝ったハンブルガーが優位に立ったことは間違いありませんが、ブレーメンは攻撃力のあるチームですから、
アウエーで2点以上取ることは決して不可能ではないと思われますので、まだ試合の行方は確定したとは言えそうにはありません。
もう1試合のウクライナ勢同士の対戦となったディナモ・キエフとシャフタル・ドネツクの試合は、1対1の引き分けに終わりました。
この試合は、ホームのディナモ・キエフが組織だった試合運びで中盤を制して優位に進めました。
そして、FKが相手のオウンゴールを誘い、先制にも成功しました。
このまま優勢に試合を進めるかに思われましたが、シャフタル・ドネツクは3人のブラジル人選手の個人技で追いつきました。
その後は、引き分けで十分なシャフタル・ドネツクが無理をせずに守りを固めたせいか、これという動きもなく、そのまま引き分けで試合は終了しました。
この結果、アウエーゴールを取ったシャフタル・ドネツクが優位に立ちました。
しかし、この両チームのライバル意識の強さから考えてもこのまま決着するとは思えません。
おそらく第2戦は、より激しい試合となるのではないでしょうか?
第2戦は7日に行われます。
今シーズンのセミファイナルは、同国勢同士の対戦となったため、ヨーロッパの舞台での戦いと言うより国内リーグの延長といった色合いの強いものとなっていますが、
どちらがヨーロッパの舞台で活躍する切っ掛けを掴むかの争いと見ることもできます。
来シーズン以降の切っ掛けを掴むという意味で、どうしてもファイナルに進もうとするチーム同士の激しい試合を期待したいと思います。