アメリカドラマのおもしろさを強烈に実感した、私的には米ドラマ最高の作品がコレ。

テレビのCMはおおげさじゃない。

観て夢中になり、すごい勢いでシーズンⅠを観終わり、一体シーズンⅡはいつ出るのかとヤキモキ。

初めて大画面液晶テレビが本気でほしくなり、CATVに加入したくなった、ハァ~

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
LOST シーズン1 DVD Complete Box

ある日、シドニー発LA行きの航空機が無人島に不時着。48人が生存するが、救出は一向に来ない。そこから始まるサバイバル、島にある数々の謎と恐怖、生存者同士の個性のぶつかりあい、主要人物の個々のバックストーリー、航空機事故そのものの謎などが、このストーリーの柱になる。


こんなものを長々と見せられたら、途中で飽きそうなものだが、そこはプロットの秀逸さと登場人物の魅力、配置でカバーしている。ドクターのジャックをリーダーに結束しようとするが、それぞれの事情と個性がそれを許さない。支えとなる大人の女性ケイトは実は犯罪者で護送中に事故に遭っていた。そのほかにも英語のできない韓国人夫婦(のちに妻はできることが判明)、デブでムードメーカーのハーリー、ドラック中毒のミュージシャン、子連れの黒人など、アメリカらしい人物構成がおもしろい。


最初は登場人物が多いし、外人だし、感情移入できるかな、そもそも名前と顔が一致するのかな、と心配したが、それは無用。すぐに覚えられる。そもそもすぐに終わるドラマじゃないから、ゆっくり覚えればいい。


韓国人が出ているが、欧米人から観たアジア人って、やっぱりあんな感じか…という別の見方、楽しみもある。あとアラブ人もでてくる。まさに小さな人種の坩堝。これで中国人や日本人が出てきたら、さらに面白いかなと思いつつも、わけわからなくなるだろうから、極東アジア代表は韓国人だけで十分かも。


正直謎解きやサスペンスフルな要素だけを期待してみると、冗長すぎるかもしれない。キャラクターの個性と、個々の葛藤、人間関係、それぞれが時々起こす事件がこのドラマの魅力だと思う。


ちなみにロケ地はオアフ島らしい。まあ、本当の無人島で長期ロケはムリだろう。でもそれを感じさせないところ、あるいはオアフ島にはあれだけの自然が残っているすごさかもしれないけれど、それはそれで興味深い。もうやっているかもしれないけれど、ぜひロケ地ツアーを企画してほしい。でも行ってみたら、本当は人がウジャウジャいるビーチや洞窟だったりして…。