宇宙人のあいつ | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:飯塚健
キャスト:中村倫也/伊藤沙莉/日村勇紀
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公開:2023年5月
時間:117分




土星人は,写真に映らなくて,首だけを後ろに回して振り向くことができなくて,Wi-Fiを繋ぐことができるらしい。もうこの設定だけで可笑しくなるのが,今夜紹介する人情コメディ『宇宙人のあいつ』。予告編でキャストを見て気になっていたのだが,劇場鑑賞の予定が合わず,ようやく見ることができた。

脚本・監督は『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2012年・ソニー)『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』(2021年・東宝)の飯塚健。主題歌の『MY SWEET ALIEN』は,氣志團がこの作品のために書き下ろした。

高知の海沿いで,両親が残してくれた焼肉屋“SANADA”を経営して暮らす4人兄妹。だが実は,次男の日出男(中村倫也)は土星から来た宇宙人。23年間にわたって真田家の家族になりすまして人間の生態を調査していたのだった。しかし,ついに土星に帰ることになり,地球を離れるまでの時間は残り3日となっていた。突然の告白を聞いて驚く家族たち。

兄妹の親代わりで女性とは無縁の長男・夢二(日村勇紀),DVの彼氏から離れられない長女・想乃(伊藤沙莉),高校時代の同級生から復讐される三男・詩文(柄本時生)の兄妹は,喧嘩もするが家族の悩みは“SANADAサミット”で解決し助け合ってきた。家族というものがわからない日出男に,夢二は,「自分よりも大切なものがあるということだ」と答える。毎日一緒にご飯を食べ,働き,慌ただしく過ごす中,人間としてやり残したことを1つずつ実行していこうと奮闘する日出男だったが…。

この4人兄妹のキャラが立ち過ぎてて,もうそれだけで面白い。というか,それだけを楽しむための1本。監督曰く「難しいことは何ひとつなく,ピストルも余命も犬も出てきませんが,土星人は出てきます。鰻とジャガイモも出てきます。どんな映画だよ! そう笑って頂けたら幸い」と,まさにそんな作品だ。

声の出演として,司会者役で設楽統,ジャガ役で山里亮太も登場する。


映画クタ評:★★★★


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