僕のワンダフル・ジャーニー | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:A Dog's Journey
監督:ゲイル・マンキューソ
キャスト:デニス・クエイド/キャスリン・プレスコット/アビー・ライダー・フォートソン
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
公開:2019年9月
時間:108分




前作『僕のワンダフル・ライフ』の成功を受けて,すぐに決まった続編の製作。翌年には撮影が始まり,2年後に公開された続編のタイトルは『僕のワンダフル・ジャーニー』。原作は前作と同じW・ブルース・キャメロンの『A Dog's Journey』。監督はTVドラマ『フレンズ』や『モダン・ファミリー』などを手がけ,映画監督デビューとなったゲイル・マンキューソ。前作のラッセ・ハルストレム監督は製作総指揮を務めた。

5度目の生まれ変わりでようやくイーサン(デニス・クエイド)と再会し,初恋の女性ハンナ(マーグ・ヘルゲンバーガー)と結びつけたセントバーナードのベイリー。田舎の農場でのんびりと暮らす彼らの家に,ハンナの亡くなった息子の妻グロリア(ベティ・ギルピン)とその幼い娘CJ(エマ・ヴォルク)が新たに加わる。CJと遊ぶのが何よりも好きだったベイリーだが,グロリアはCJの世話をまともにしようとせず,イーサンやハンナとの関係も悪化の一途。ついにグロリアはCJを連れて出て行ってしまう。そんな中,再び命が終わろうとしていたベイリーは,彼の生まれ変わりを知っているイーサンから,「CJを守ってくれ」と重大な使命を託される。

イーサンとの約束を守ると決意したベイリーは,可愛いビーグルの仔犬に生まれ変わると,少し成長したCJ(アビー・ライダー・フォートソン)に再会する。モリーと名付けてもらい,夜も家に帰らないグロリアと暮らすCJに寄り添い,歌手になる夢を持つ彼女から片時も離れることなく心の支えとなっていく。高校生になり,ボーイフレンドのシェーン(ジェイク・マンリー)や母親とのトラブルが原因となり,モリーを連れて家を飛び出したCJ(キャスリン・プレスコット)。ところが,ストーカーのようになったシェーンに煽られ,CJの運転する車は横転してしまうのだったが…。

『ワンダフル・ライフ』が,様々な飼い主との時間を綴ったのと異なり,『ワンダフル・ジャーニー』では“CJという女の子の人生”にスポットライトが当てられていく。ビーグル→アフリカン・ボーアボール→ヨークシャーと生まれ変わりを繰り返し,CJの人生の幅を広げるきっかけになっていくベイリー。

行く先々での思いがけない交流,幼なじみのトレント(ヘンリー・ロウ)との運命的な再会。さらに母と子,孫と祖父母の関係など“家族の絆”を深めるベイリーの姿の中に“犬はペットではなく,絆をつなぐ家族”というメッセージを浮かび上がらせ,見る者の心を暖かくしてくれる秀作だ。


映画クタ評:★★★★


右矢印ジョシュ・ギャッド作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

僕のワンダフル・ライフ』(2017年)


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『僕のワンダフル・ジャーニー』
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