監督：クロエ・ジャオ
ｷｬｽﾄ：ジェンマ・チャン／リチャード・マッデン／アンジェリーナ・ジョリー
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ／ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開：2021年11月
時間：156分
今夜紹介するのは，劇場鑑賞ができずに紹介を飛ばしていたMCUの新シリーズ。監督に『ノマドランド』(2021年・ディズニー)のオスカー受賞監督クロエ・ジャオを迎え，『アベンジャーズ／エンドゲーム』の後を舞台に，新たなヒーロー・チームの活躍を描くアクション・アドベンチャー超大作だ。
巨大な宇宙を生み出したセレスティアルズは，様々な惑星に生命を誕生させてきた。さらに，その惑星に誕生した知的生命体を脅かす捕食者を駆除するため，ディヴィアンツという生物を作り出す。しかしやがて，今度はディヴィアンツが知的生命体を捕食するようになり，ディヴィアンツを駆除するためにエターナルズを作り出す。エターナルズが派遣されたのは紀元前5000年のメソポタミア。
宇宙船から降り立ったのは，物質を操作できるセルシ（ジェンマ・チャン），浮遊能力を持ち目からビームを投射できるイカリス（リチャード・マッデン），手からエネルギーを発射するキンゴ（クメイル・ナンジアニ），幻影の投影と変身能力を持つスプライト（リア・マクヒュー），発明家のファストス（ブライアン・タイリー・ヘンリー），凄まじい速さで移動できるマッカリ（ローレン・リドロフ），他人の心をコントロールできるドルイグ（バリー・コーガン），最強の体力と戦闘能力を持つギルガメッシュ（ドン・リー），治癒能力を持つリーダーのエイジャック（サルマ・ハエック／吹替：戸田恵子），空間からあらゆる武器を形成てきる戦士セナ（アンジェリーナ・ジョリー）の10人。
彼らはそれから何世紀にもわたってディヴィアンツと戦い続け，やがてディヴィアンツを絶滅させると，セレスティアルズから帰還の命令があるまで世界中に散らばり，人類に混じって生活するようになる。そんなエターナルズの１人，セルシは現在，ロンドン自然史博物館に勤めながら，仲間のスプライトとともに暮らしていた。同僚のデイン（キット・ハリントン）との交際も順調で，人類の生活に溶け込んでいた。そんな彼らの前にディヴィアンツが現れる。サノスによって半分になった人口をアベンジャーズが復活させたことで，人類には新たな脅威が迫っていたのだ。そうして，7000年に渡り人智を超えた力で人類を見守ってきたエターナルズが，再び集結することになるのだったが…。
7000年以上も人類を見守り，文化や国政まで牽引してきたエターナルズの存在は，もはや“神”だが，人智を超えた彼らだからこその苦悩や選択と，人類と共に生活することで芽生える葛藤が物語の核となっていく，特異なヒーローの誕生と言える。
ただ，ちょっと壮大すぎるのと，忙しく時代を行き来するシーン展開に戸惑ってしまうし，アクション的にもイマイチな感想が残ってしまう。お目当てのアンジーがちょっと病んでるのも残念。
今後，新アベンジャーズとの絡みがありそうなのでファンには押さえておいてほしいが，もう少しコンパクトに判り易く描けなかったかなと思ってしまった１本だ。
ｸﾀ評：★★★★☆
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