ビューティフル・マインド | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:A Beautiful Mind
監督:ロン・ハワード
キャスト:ラッセル・クロウ/ジェニファー・コネリー/エド・ハリス
配給:ユニヴァーサル映画/ドリームワークス/UIP
公開:2002年3月
時間:135分




集団における個人の意志決定メカニズムを定式化した“ゲーム理論”を構築し,後の経済学理論に大きな影響を与えた天才数学者ジョン・ナッシュ。20代で天才の名をほしいままにしたものの,その後30年間を統合失調症で闘病,しかしその間も研究を続け,快復後にはノーベル経済学賞を受賞した。

そんな実在のアメリカ人数学者の数奇な運命を,後に『ダ・ヴィンチ・コード』で大ヒット監督となるロン・ハワードが映画化した人間ドラマ『ビューティフル・マインド』を今夜は紹介。原作は,経済学者でもあるシルヴィア・ネイサーがナッシュの人生を多方面から詳細に描き1998年に発表された伝記。脚本は後に『アイ,ロボット』『ダ・ヴィンチ・コード』『アイ・アム・レジェンド』の脚本にも参加したアキヴァ・ゴールズマン。

1947年9月,プリンストン大学院の数学科に入学を果たしたジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)。彼の頭にあるのは「この世のすべてを支配する理論を見つけ出したい」という欲求のみ。ひとり研究に没頭するナッシュは次第にクラスメートからも好奇の目で見られるようになる。しかし,ナッシュはついに画期的な“ゲーム理論”を発見する。

その類いまれな頭脳を認められ,MIT(マサチューセッツ工科大学)のウィーラー研究所に採用されたナッシュのもとに,ある日,諜報員パーチャー(エド・ハリス)が現れ,ソ連の暗号解読を依頼する。世界の危機を救うことに喜びを感じ,密かにスパイ活動を続ける彼にとって講師の仕事はつまらないものだったが,聴講生のアリシア(ジェニファー・コネリー)と愛を交わすようになり,ついに結婚するのだったが…。

映画としての構成と見せ方が秀逸。数学といって敬遠せず,フラットな感覚で物語に浸ってみると,種明かしとなる中盤で驚かされ「こーキタか」と納得する。後半はナッシュとアリシアの苦悩と愛のパート。このサスペンスっぽい雰囲気の前半と,ヒューマン・タッチの後半のバランスが絶妙で,個人的には何度も見直してきた1本だ。

第74回アカデミー賞では,作品賞,監督賞,脚色賞,助演女優賞の4冠を達成している。


映画クタ評:★★★★★


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