監督：ウォルター・ヒル
ｷｬｽﾄ：ニック・ノルティ／ブライオン・ジェームズ／エド・オロス
配給：パラマウント映画
公開：1990年10月
時間：95分
前作から７年ぶりに『帰って来たふたり』。その間にエディ・マーフィは大ブレークし，実はクレジットも一番最初に現れる。監督は引き続きウォルター・ヒル。奇抜なシチュエーションと主演２人の妙，そしてタイトな演出は健在だ。
続編の製作を熱望していたE・マーフィは，自身のプロダクション“エディ・マーフィ・プロダクションズ”を率いて製作にも参加。さらに“フレッド・ブロートン”名義で原案も担当している。当時のエディ・マーフィ人気もあり，全米でNo.1ヒットを記録した。
砂漠の中にあるガソリンスタンドに，ハーレーに乗ったギャンズの弟チェリー（アンドリュー・ディヴォフ）と相棒のウィリー（デヴィッド・アンソニー・マーシャル）が現れる。謎の人物からレジー・ハモンド（エディ・マーフィ）を暗殺するよう依頼される２人。その頃，正体不明の麻薬密売組織のボス“アイスマン”を追い続けるサンフランシスコ市警の刑事ジャック・ケイツ（ニック・ノルティ）は，レース場で怪しい２人組に発砲され応戦するが，１人には逃げられてしまう。さらに，ジャックの正当防衛を証明する相手の拳銃が見つからず，内務調査班ブレイク・ウィルソン（ケヴィン・タイ）に調査されることに。
謹慎処分を言い渡され，バッジと拳銃を取り上げられるジャック。処分の下る査問会までの“48時間”で何としても事件を解決したいジャックは，現場に残されていた写真から事件の鍵を握るのは出所を間近に控えたレジーだと判断し，刑務所を訪ねるが，７年前に散々痛い目にあったレジーは預けた50万ドルを返せと言うばかり。ところが出所の日，レジーの乗ったサンフランシスコ行きのバスがチェリーらに襲撃され，危うく殺されそうになる。こうして仕方なくジャックの捜査に協力することになるレジーだったが…。
７年の間に髪を短くし，少し痩せたジャック。タイトルの『48時間』の意味が，前作のレジーの仮釈放の時間から，ジャックの査問会までのタイムリミットへと変化している。が，ブランクも査問会も何のその！ 画面いっぱい時間いっぱいにぶつかり合い，友情の深まる２人と，オンボロたが元気なキャデラックが爽快。
E・マーフィと言えば，延び延びになっている『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズ最新作の動向も気になるところだ。
ｸﾀ評：★★★★☆
エディ・マーフィ作品まとめニック・ノルティ作品まとめ◆シリーズ一覧◆
『48時間』(1983年)
もっと『48時間PART2／帰って来たふたり』
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