星の王子 ニューヨークへ行く2 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Coming 2 America
監督:クレイグ・ブリュワー
キャスト:エディ・マーフィ/アーセニオ・ホール/ジャーマイン・フォウラー
配給:アマゾン・スタジオ
公開:2021年3月
時間:110分




前作から30年以上を経て続編が公開されると知り,とてもワクワクした。ところがコロナ禍で,配給のパラマウントは劇場公開を断念。全世界配給権を1億2500万ドルでアマゾン・スタジオに売却し,2021年3月5日から全世界のAmazonプライム・ビデオで配信された。“国内上映作品を,国内上映時のポスターと共に”をマイ・ルールにしているこの【くた★むび】だが,そんなワケで,3度目の“掟破り”となる劇場未公開作品を今夜は紹介。

アフリカの小国ザムンダのアキーム王子(エディ・マーフィ)が,ニューヨークのクイーンズで出会ったリサ(シャーリー・ヘドリー)と結婚して30年。ミカ(キキ・レイン),オマ(ベラ・マーフィ),ティナーシェ(アキレイ・ラヴ)という3人の娘にも恵まれ,幸せな生活を送っていたアキームの前に,隣国ネクスドリアの最高指導者イジー将軍(ウェズリー・スナイプス)が現れる。イジーの姉イマニ(ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ)は,30年前のアキームの妃候補だったが,破談により合併できなかったネクスドリアは貧困に喘いでいたのだ。

イジー将軍は過去を不問にする代わりに,自分の息子とアキームの長女ミカとの婚約を強要するが,アキームは拒否。しかしザムンダの掟では王位は男系継承。息子に恵まれなかったことに負い目を感じるアキームに,病に伏す父のジョフィ・ジャファ王(ジェームズ・アール・ジョーンズ)は思わぬ事実を告げる。何とアキームには婚外子の息子がいると言うのだ。生前葬が行われる最中に息を引き取った父を看取ると,そのラヴェル(ジャーメイン・ファウラー)という名の息子を迎えに,セミ(アーセニオ・ホール)と共に再びクイーンズへと向かうアキームだったが…。

全てのキャストが前作通りに揃うハリウッド映画に万歳。だからこそ30年の経過はそれぞれの外見にリアルに映る。では内面は? というのが今回のテーマで,コメディだが深い部分を突いていると思う。守るべきものと,忘れてはいけないもの,そんな大切な部分を見返りながら,愉快にさせてくれる1本。

エディ・マーフィとアーセニオ・ホールは今回も一人四役。本人役でのモーガン・フリーマンの出演もサプライズだが,何と言ってもアキームの次女オマ役のベラ・マーフィ。姓でお気づきの通り,エディ・マーフィの実の娘だ。


映画クタ評:★★★★


右矢印モーガン・フリーマン作品まとめ

右矢印エディ・マーフィ作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

星の王子 ニューヨークへ行く』(1988年)