トレイン・ミッション | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Commuter
監督:ジャウム・コレット=セラ
キャスト:リーアム・ニーソン/ヴェラ・ファーミガ/パトリック・ウィルソン
配給:20世紀フォックス
公開:2018年3月
時間:105分




電車で仕事場を移動することが多い生活をしている。車内はスマホか仮眠に充てることが多いが,時々,同乗する人たちを,それとなく観察しては「この人…どんな仕事をしてるんだろう?」的な正解のない推理ゲームに興じることがある。これが意外に楽しい。

さて,今夜紹介するのはそんな通勤電車を舞台にしたアメリカ・イギリス・フランス合作のノンストップ・サスペンス・アクション映画『トレイン・ミッション』。原題の『The Commuter』は「通勤者」の意味。監督のジャウム・コレット=セラと主演のリーアム・ニーソンは,『アンノウン』(2011年・ワーナー),『フライト・ゲーム』(2014年・ユニバーサル),『ラン・オールナイト』(2011年・ワーナー)に続く4度目のタッグとなる。

10年間同じ時間に起き,妻の運転で駅へ向かい,通勤電車に乗り,グランド・セントラル駅に降り立つ主人公の姿が印象的なオープニングからは予想もできない展開に,見る者を引き込んでくれる。

60歳のある日,10年間勤めてきた保険会社を突然リストラされた元警官のマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)。いつもの通勤電車で帰路につき,顔見知りの乗客に挨拶する彼だったが,住宅ローンと息子の学費が大きな不安となって重くのしかかる。そんなマイケルの前にジョアンナ(ヴェラ・ファーミガ)と名乗る女性が現われ,乗客の中からある人物を捜し出せたら10万ドルの報酬を払うという奇妙なゲームを持ちかけるのだった。

ヒントは,馴染みの乗客ではなく,盗品を隠したカバンを持っていて,終着駅で降りる人物。そして通称は“プリン”。最初は適当に応対していたマイケルだったが,警戒しながらも高額な報酬に抗えず,元警官のスキルを駆使して “プリン”を捜し始める。だが,容易でないとすぐに気づくマイケル。しかし,その時にはすでに罠にハマり,妻子までをも人質に取られ,後戻りできないところまで追い詰められていたのだった…。

ニューヨークから郊外へと向かうごく普通の通勤列車。渋くて真面目なマイケル。そんないつもの光景が,脅迫,監視,殺人によって危険な非日常に変貌していく展開から目が離せなくなる。クライマックスでは,とんでもないシーンを目にするコトになるし,陰謀が明らかになっていくストーリーの,鮮やかで興奮させる上手さにも感服させられる1本だ。


映画クタ評:★★★★


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『トレイン・ミッション』
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