ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/BIRDS OF PREY | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)
監督:キャシー・ヤン
キャスト:マーゴット・ロビー/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ジャーニー・スモレット=ベル
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2020年3月
時間:109分




DCコミックスの人気悪役キャラクターが一堂に会した大ヒット・アクション『スーサイド・スクワッド』にジョーカーの恋人として登場し,大きな話題を集めたマーゴット・ロビー扮するハーレイ・クインを主人公とする新作エンタテインメント・アクションを今夜は紹介。

ハーレイ・クインは元は精神科医。穏やかな性格だったが,ジョーカーのセラピー中に彼に惚れてしまい脱獄を手助けする。精神的・肉体的な改造やショック療法のため感情面が歪められ,サディスティック・殺人的・子供のようなサイコパスになり,目的達成のために手段を選ばない性格になったという基本事項は,前作『スーサイド・スクワッド』に実写ダイジェストがあるので,DCビギナーは予習してほしい。監督は,長編2作目の新鋭で中国出身のキャシー・ヤン。

ちなみに,やたらと長い原題『Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)』は和訳すると『猛禽(そしてハーレイ・クインのすばらしき解放』となる。猛禽とは,ワシやタカのような,気性が荒い肉食鳥のこと。物語終盤に結成されるチームの名前でもある。

悪のカリスマであるジョーカーと別れ,すべての束縛から放たれたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)。そのモラルのない天真爛漫な暴れっぷりが街の悪党たちの恨みを買う中,裏社会を牛耳る残忍でサイコなブラックマスク(ユアン・マクレガー)と,彼の狂信的な右腕ザーズ(クリス・メッシーナ)から命を狙われることに。捕まったハーレイは,バーティネリ家のダイヤを持ってくる代わりに自分を見逃すことで話をつけるが,ダイヤを盗んだスリの少女カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)は警察に捕まっていたのだった。

カサンドラを確保したハーレイだったが,彼女を護り,極悪なブラックマスクとの戦いを選ぶ。超高音波の歌声をもつ歌姫ブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル),出世から見放されたはぐれ者刑事レニー・モントーヤ(ロージー・ペレス)、マフィア一家に生まれた危険な殺し屋ハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と最凶チームを結成し,無秩序でカオスな世界をぶち壊していく“悪vs悪”の予測不能なクレイジーバトルの幕が開かれるのだったが…。

『スーサイド・スクワッド』よりさらにライトに,さらにファッショナブルに,そしてさらに過激にアップデートされたハーレイの“ワルカワ”っぷりが全開。R指定だがグロさもエロさもキツくなく,上手にまとめた感じ。ただ,ストーリー的にはもう少し意外性が欲しかったかなと思う。


映画クタ評:★★★★


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