ｷｬｽﾄ：長澤まさみ／高橋一生／DAIGO
配給：東宝
公開：2018年1月
時間：117分
長澤まさみ主演作特集２日目は，オリジナルの優れた映画企画を募集する“TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2015”の応募総数474本の中から初代グランプリを獲得した企画の映画化。監督は，短編映画で数々の受賞歴を持つ人気CMディレクターの中江和仁。
大手食品メーカーの企画開発担当として“ウーマン・オブ・ザ・イヤー”にも輝くキャリアウーマン・川原由加利（長澤まさみ）。震災のときに運命的に出会った研究医の小出桔平（高橋一生）と同棲５年目を迎えていた。ところが，母との会食に桔平が現れなかった夜，突然訪ねてきた刑事（嶋田久作）から，桔平がくも膜下出血で倒れたと告げられる。しかも，彼の運転免許証や医師免許証はすべて偽造されたもので，職業はおろか小出桔平という名前すらも嘘だったことが明らかとなる。
ショックを受ける由加利。しかし，肝心の桔平は意識を失ったまま病院のベッドで眠り続けていた。彼は何者で，２人が愛し合った日々も嘘だったのか？ 由加利はその答えを知りたくて私立探偵の海原（吉田鋼太郎）を頼ることに。やがて女子大生・心葉（川栄李奈）の証言から，桔平の書き残した未完の小説が見つかる。700ページにもおよぶその小説には，故郷を思わせるいくつかのヒントと幸せな家族の姿があった。その内容を手がかりに，桔平の秘密を追って瀬戸内海へと向かう由加利だったが…。
タイトルだけ見ると，ミステリー感満載なのだが，実際にはラブ・ミステリーという感じの温かさと軽い渋味が全編を包んでいく。キャリアウーマンであるが故に由加利が身にまとってきた“強さ”と“鎧”，海原と行動を共にしながら少しずつ和らいでいくそれは，桔平の過去に辿り着いた時にようやく，本物の“愛”へと融解していく。
共演は他に，DAIGO，黒木瞳 など。
ｸﾀ評：★★★★☆
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