ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Jumanji: Welcome to the Jungle
監督:ジェイク・カスダン
キャスト:ドウェイン・ジョンソン/ケヴィン・ハート/ジャック・ブラック
配給:トライスター・ピクチャーズ
公開:2018年4月
時間:119分




22年ぶりとなる『ジュマンジ』の続編公開のニュースに,「そう言えばあのボードゲーム,ドコぞの海岸に打ち上げられてたなぁ」と,前作のエンディングを思い出した。あいにく,劇場鑑賞は逃したが,ソフトでじっくりと堪能させてもらった。

この続編の製作発表は2015年。しかしインターネット上では,前作の主演ロビン・ウィリアムズの死去から1年あまりでのリメイク製作発表に批判の声が挙がった。その点への配慮か,翌年になってクランクイン。全米での公開は2017年末となった。ドウェイン・ジョンソンを主役に抜擢したのが当たり,興行的には記録的な大ヒットを収めている。

1996年,海岸から父が持ってきた“ジュマンジ”をもらった息子アレックス(メイソン・グッチオーニ)。その日の夜,“ジュマンジ”はボードゲームからロムカセットに変化し,ゲームを始めたアレックスは行方不明になってしまう。それから20年後の2016年。ブラントフォード高校の学生スペンサー(アレックス・ウルフ),フリッジ(サーダリウス・ブレイン),マーサ(モーガン・ターナー),ベサニー(マディソン・アイゼマン)の4人はそれぞれ問題行動を起こしてベントレー校長(マーク・エヴァン・ジャクソン)に呼び出され,罰として地下室の掃除をするように言われる。そこで“ジュマンジ”という古いゲームを見つけた4人。掃除をサボって“ジュマンジ”をプレイしようとすると,ゲーム画面の中に吸い込まれてしまう。

気がつくと,そこは鬱蒼としたジャングル。気弱なゲームオタクのスペンサーは勇敢で無敵なムキムキ冒険家スモルダー(ドウェイン・ジョンソン)に,勉強苦手なアメフト部スーパースターのフリッジは足が遅い武器係で動物学者ムース(ケヴィン・ハート)に,シャイで真面目なガリ勉のマーサはタフなセクシー美女戦士ルビー(カレン・ギラン)に,セルフィー大好きうぬぼれ美人のベサニーにいたっては何とデブオヤジの地図専門家シェリー(ジャック・ブラック)にと,各々が選んだアバターの姿で,敵キャラのヴァン・ペルト(ボビー・カナヴェイル)一味の追撃をかわしながら,難攻不落のステージをクリアしていかなければ現実世界に戻ることはできないのだ。しかも与えられたライフは3回で,使い切ったらゲームオーバー。あまりにも理不尽な状況に放り込まれた4人は,“ジュマンジ”世界に閉じ込められていたアレックスのアバター,シープレーン(ニック・ジョナス)と協力し,それぞれのスキルを駆使して目の前の難関に立ち向かっていくのだったが…。

前作の持っていた“ちょいコワ”な空気感は,発想と展開の見せる視覚的な世界に,見事に昇華されている。ボードゲームは自らRPGロムに変身しちゃうし,現実とアバターとのギャップも笑える。しかしそこにこそ妙味があって,作品としての面白さが加速する。主人公たちは別人格と向き合うことで,壁を感じていた現実での人間関係や,克服すべき問題を乗り越える示唆を与えられていくのだ。もちろん前作へのリスペクトも随所に感じられ,ウルさかった前作フリークをも満足させたに違いない。

ちなみに,ジェイク・カスダン監督は『スター・ウォーズ』シリーズの脚本家として知られるローレンス・カスダンの息子。今年12月には第3弾となる続編の公開が決定している。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ジュマンジ』(1996年)

ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019年)