ゼブラーマン/ゼブラシティの逆襲 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:三池崇史
キャスト:哀川翔/仲里依紗/阿部力
配給:東映
公開:2010年5月
時間:106分




前作から6年後に公開された続編だが,物語の時系列は15年後となっている。前作で〈三池崇史×クドカン〉の世界に冒された人は,もう見ずにはいられないハズ。ストーリーもVFXも格段にパワーアップ。しかし決して正統派を目指さず,チープさや遊び心を忘れない。今回はお色気もパワーアップ。

西暦2025年。東京都は付近の行政区を統合し“ゼブラシティ”と名を変えていた。すっかり様変わりし,ゼブラクイーン(仲里依紗)の扇情的な歌声が鳴り響くゼブラシティの路上で,市川新市(哀川翔)はいきなり目覚める。時刻は5:00a.m.。強烈なサイレンとともに“ゼブラタイム”が始まった。犯罪抑止に効果があるとして新都知事・相原公蔵(ガダルカナル・タカ)の定めた,この5分間の無法地帯化に巻き込まれ,何が起きているのかも理解できぬまま警官(ゼブラポリス)に発砲され,街中を逃げ惑う新市だったが,ついに胸を撃たれ意識を失ってしまう。

市場(田中直樹)によって倒れた新市が運ばれたのは,ゼブラシティの外にある抵抗組織“白馬の家”。組織のリーダー・浅野(井上正大)は,偶然にも15年前の新市の教え子だった。しかし新市は記憶を失っていて,傷ついた心と体を癒すため,“白馬の家”でリハビリ生活を送ることになる。その頃,都知事の娘・ユイ=ゼブラクイーンと側近の新実(阿部力)は,世界征服の野望を着々と進めようとしていた…。

予想を裏切る展開と映像。“大金注ぎ込んで真面目にフザけちゃいました”作品なのだが,前作と較べてもスゴすぎるVFXは,見る人に時々“おフザけ”の部分を忘れさせ,どのスタンスで見たらいいのか不安にさせるかもしれない。実際,劇場公開時の興行成績はイマイチだったが,ソフトで前作から一気に見ると,〈三池崇史×クドカン〉ワールドから逸脱することなく,なかなかに楽しめる。

共演は他に,永野芽郁,スザンヌ,波岡一喜,六平直政,生瀬勝久など。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ゼブラーマン』(2004年)