RED/レッド | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:RED
監督:ロベルト・シュヴェンケ
キャスト:ブルース・ウィリス/モーガン・フリーマン/ジョン・マルコヴィッチ
配給:サミット・エンターテインメント/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公開:2011年1月
時間:111分




DCコミックス系列の人気グラフィックノベルを原作に,ブルース・ウィリス,モーガン・フリーマン,ジョン・マルコヴィッチ,ヘレン・ミレンという豪華熟年キャストで実写化されたアクション・エンタテインメント・シリーズを,2夜連続で紹介。タイトルの『RED』とは,Retired Extremely Dangerous(引退した超危険人物)の意味。

かつてCIAの腕利きエージェントとして活躍したフランク(ブルース・ウィリス)。引退してからはオハイオの田舎町で独り静かに暮らし,互いに顔も知らない役所勤めの独身女性サラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話で会話することを唯一の楽しみにしていた。サラと会う約束を取り付けた日の夜,フランクの家に武装集団が侵入。難なく一味を仕留めたが,サラにも危害が及ぶと考え,フランクは彼女を連れ出す。一方,CIAの現役エージェントであるクーパー(カール・アーバン)は,上司からフランクの殺害を命令される。

元同僚のジョー(モーガン・フリーマン)やマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)の力を借り,自分たちが狙われる原因を調べ始めるフランク。やがて,暗殺リストの存在と,狙われている者たちが1981年のグアテマラでの特殊任務の関係者だと判明する。ロシア諜報員であった宿敵イヴァン(ブライアン・コックス)の助けを借り,CIA本部に潜入。事態の謎を解く鍵となる“グアテマラ文書”を手に入れるが重傷を負ったフランクは,治療のため訪れた元イギリス諜報局MI6の名狙撃手ヴィクトリア(ヘレン・ミレン)の家で,巨大な陰謀に立ち向かう反撃チームを結成するのだったが…。

どうしても較べてしまうのが,傭兵たちが主役のミリタリー・アクション『エクスペンダブルズ』シリーズ。しかし『RED』の登場人物は長く特殊工作に関わってきた元スパイたち。ストーリーも人物造形も『RED』のほうが圧倒的にひねりが利いていて,洗練された熟練の味がある。荒唐無稽な見せ場も“元スパイ”ってなると平然と成立してしまうし,フランクとクーパーが見せる親子の関係にも似た世代間のギャップと闘いも織り交ぜて,絶妙の笑いと驚きを喚起する。最後までライトに魅せてくれるキャラたちが,後半になるほどに愛しく感じられるのは,自分も年老いたせいだろうか…?


映画クタ評:★★★★


右矢印モーガン・フリーマン作品まとめ

右矢印ブルース・ウィリス作品まとめ

右矢印ブライアン・コックス作品まとめ

右矢印ジョン・マルコヴィッチ作品まとめ

右矢印ヘレン・ミレン作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

REDリターンズ』(2013年)


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