監督:北野武
キャスト:ビートたけし/西田敏行/三浦友和
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
公開:2012年10月
時間:112分
前作の公開後に製作が発表され,2011年秋の公開が予定されていたが,東日本大震災の影響で延期。前作から2年後に公開となった続編。当初はシリーズ完結と言われていた。14.5億円という,前作の約2倍の興収をあげている。
前作の終盤で小沢(杉本哲太)に罪をなすりつけて関内会長(北村総一朗)を射殺した加藤(三浦友和)が関東一円を取り仕切る巨大ヤクザ組織“山王会”のトップに上り詰めてから5年。加藤は大友組の金庫番だった石原(加瀬亮)を若頭に抜擢し,その勢力はついに政界にまで拡大させていた。しかし山王会内部では,若手を重用する加藤に古参幹部の不満がくすぶり始めていた。そこに目を付けたマル暴の刑事・片岡(小日向文世)は,山王会の古参幹部・富田(中尾彬)を関西の巨大暴力団“花菱会”に引き合わせ,均衡を保っていた2大勢力に揺さぶりを掛ける。
さらに片岡は,噂を広めて獄中で死んだことになっていた元山王会配下大友組の組長・大友(ビートたけし)を仮出所させる。明らかに何かを企み,彼を出迎える片岡。大友はヤクザに戻る気はなかったが,かつての子分だった石原は大友を消そうとする。こうして,警察が仕掛ける巨大な陰謀と抗争の足音が着々と大友に近づいてくるのだった…。
関東vs関西というヤクザ組織抗争勢力図の拡大,警察との裏工作というディテールやプロットのオーソドックスさと共に描かれるのは,若手vs熟年の相異なる気質とパワー。特に熟年組の布施会長(神山繁),西野(西田敏行),富田の3人のシブコワ加減は若手の及ばない迫力に満ちている。
演出面でも,北野作品の初期を彷彿とさせる寡黙なシーンがあったかと思えば,これまでの北野作品には見られなかったアップや切り返しの多用と,静と動の明確なコントラストが熟練監督の感性で映し出され,緊張感を高めてゆく。出演は他に,松重豊,田中哲司,桐谷健太など。
さて,10/7から公開される『アウトレイジ 最終章』では,ビートたけしはもちろん,西田敏行,塩見三省,松重豊らが続投。新たに大森南朋,ピエール瀧,岸部一徳,大杉漣,原田泰造,池内博之らの参加が発表されている。キャッチコピーにある“全員暴走”を見極めたいと楽しみにしている。
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◆シリーズ一覧◆
『アウトレイジ』(2010年)
『アウトレイジ 最終章』(2017年)