アンダルシア/女神の報復 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:西谷弘
キャスト:織田裕二/黒木メイサ/戸田恵梨香
配給:東宝
公開:2011年6月
時間:125分




好調だった『アマルフィ/女神の報酬』を受けて作られたTVドラマ『外交官 黒田康作』の完結編となる映画第2作。しかしTVドラマがクール後半の視聴率で苦戦し,この映画も『アマルフィ』の半分ほどしか稼げなかった。タイトルの『アンダルシア』は物語中に登場するスペイン南部の州名。

TVドラマ版ですでに,黒田が外務省の“邦人テロ対策室”所属の外交官で,11年間海外各地で対テロ邦人保護の活動をしてきたことが明かされている。監督は前作と同じ西谷弘。ドラマ版からは外務省邦人テロ対策室室長・安藤庸介(鹿賀丈史)が,『アマルフィ』からはフリージャーナリスト・佐伯章悟(福山雅治)と,前作では研修生だった安達香苗(戸田恵梨香)が在バルセロナ日本国総領事館外交官として,引き続き出演している。

スペイン北部に隣接する小国・アンドラで,日本人投資家で警視総監の息子・川島(谷原章介)の遺体が発見される。すぐさま現地へ向かった外交官・黒田康作(織田裕二)は,そこで事件を隠蔽し,第1発見者に成りすました銀行員・新藤結花(黒木メイサ)と,インターポール捜査官の神足誠(伊藤英明)に出会う。何かを隠しているような2人の言動に不審を抱き,事件が単なる物取りではないと睨んだ黒田。結花を保護するが,逃亡されそうになったり,正体不明の武装グループに襲撃されたりする。

やがて,国際テロ組織へのビクトル銀行の不正融資の取引がアンダルシア地方で行われることを黒田に話す結花。黒田は神足に摘発すべきだと話すが,警察庁と外務省から神足と黒田にそれぞれ捜査停止命令が下される。またしても葛藤を抱えながら,巨大な陰謀の核心へと迫っていく黒田だったが…。

やや黒木メイサに入れ込み過ぎな描写が気にはなるが,個人的には『アマルフィ』よりも“観光地映画”色が薄まって,キャラにスポットが当たっているのが好み。ジャーナリストの佐伯を上手くコントラストに挟んだり,最後まで黒田がコーヒーを飲めないという小ネタが仕込んであったりと,シリアス一辺倒でない工夫も楽しめる。


映画クタ評:★★★★


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