トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Transformers: Dark of the Moon
監督:マイケル・ベイ
キャスト:シャイア・ラブーフ/ジョシュ・デュアメル/ジョン・タトゥーロ
配給:パラマウント映画
公開:2011年7月
時間:154分




リベンジ』から2年後に公開されたシリーズ第3作で,第1部の完結編。ファン待望の3D作品で,変身するトランスフォーマーたち,その大きさや動き,崩壊するビルの様子など,研究され計算された3D技術が,満を持して投入されている。その辺りも影響してか,現時点でシリーズ最高収益を上げている作品。

1969年7月20日,アポロ11号が月面着陸に成功した。しかしこの歴史的偉業の陰には,NASAとアメリカ政府がひた隠しにしていた衝撃の事実があった。月の裏側には,未知の金属生命体であるトランスフォーマーの宇宙船が不時着していたのだった。しかしその後,彼らが知り得た事実が公表されることはなかった。

現代のアメリカ,ワシントン。オートボット達と戦い抜いてきたサム(シャイア・ラブーフ)は,新しいガールフレンドのカーリー(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)と同居していた。以前FBIに指名手配されたことが影響し,大学卒業後も就職先が決まらず,鬱屈した日々を送っていたが,カーリーの上司のディラン(パトリック・デンプシー)の推薦で宇宙開発事業に携わるアキュレッタ・システムズ社に資料運搬係として入社する事になる。しかし,同僚のジェリー(ケン・チョン)がアメリカの宇宙開発計画中止の事実に関わる情報をサムに託した直後に怪死を遂げ,自身もまたディセプティコンに襲われる羽目に。やがて,政府が40年間隠し続けてきた事実は最悪の事態を招くことになる。人間に協力するトランスフォーマーたちの応戦もむなしく,人類の希望は風前の灯火となってゆくのだった…。

ミカエラ役のミーガン・フォックスの降板に始まり,撮影中の事故など一時は製作中止が危惧されたが,『リベンジ』が「盛り沢山」なら,この作品は「メガ盛り」と言える位にストーリーが詰め込まれ,時を越えて絡み合う。2時間半で2本見た気分になれる満足感と興奮が味わえる作品って,めったにないのではなかろうか。アポロ計画とチェルノブイリの陰謀説,オートボットを理解しようとしない政治家,ディセプティコンに協力する富裕層,さらにオートボットたちの心の弱さも描かれ,地球を守ろうとするサムやオプティマスたちの思いに素直に感情移入できる。

特にこの作品で卒業となったサムとシモンズ(ジョン・タトゥーロ)の弾けまくる活躍は見どころ。後半のシカゴでの激戦は『ロストエイジ』へと繋がってゆく。

さて,来年6月23日全米公開予定のシリーズ最新第5弾『トランスフォーマー/ザ・ラスト・ナイト(原題:Transformers: The Last Knight)』。マイケル・ベイ監督と『ロストエイジ』主演のマーク・ウォールバーグが再タッグ。また,シリーズ第1部(第1~3作)でレノックス大尉を演じたジョシュ・デュアメルの復帰と『ロストエイジ』で反トランスフォーマー組織KSIの経営者ジョシュア・ジョイスを演じたスタンリー・トゥッチの再演がすでに発表されている。さらに,イギリス出身の名優アンソニー・ホプキンスの参加も決定しているとのこと。続編不調の昨今のハリウッド映画に旋風を巻き起こす作品となることに期待したい。


映画クタ評:★★★★★


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