サマーウォーズ | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:SUMMER WARS
監督:細田守
キャスト:神木隆之介/桜庭ななみ/富司純子
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2009年8月
時間:115分




夏が終わる前に,個人的に「夏と言えば!」なこの作品を紹介しておきたい。細田監督作品は『ONE PIECE THE MOVIE/オマツリ男爵と秘密の島』(2005年・東映)から全部持ってるのに,このコーナーでは遅ればせ初登場♪

世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界OZ(オズ)。ユーザーはパソコン,携帯電話,テレビなどから自分のアバターを使い,ショッピングやゲームだけでなく,現実の納税や行政手続きなどの様々なサービスを利用できる。OZの管理権限や個人情報などは,世界一安全と言われるセキュリティによって守られていた。

小磯健二(神木隆之介)は天才的な数学の能力を持ちながらも内気で人付き合いが苦手な高校2年生。彼は憧れの先輩・篠原夏希(桜庭ななみ)から夏休みのアルバイトを頼まれ,彼女の田舎・長野県の上田市を訪れる。そこに待っていたのは,夏希の親戚家族“陣内(じんのうち)家”の個性溢れる面々。この日・2010年7月29日は,夏希の曾祖母で一族を束ねる肝っ玉おばあちゃん,栄(富司純子)の90歳の誕生日を祝う集会が盛大に行われていた。その席で健二は夏希のフィアンセのフリをする,というバイトの中身を知ることに。

その夜,健二は謎の数字の羅列が書かれたケータイ・メールを受信する。理系魂を刺激され,その解読に夢中になる健二。しかし,それはOZの管理権限の暗号パスだった。翌日,OZは謎の人工知能ラブマシーンに乗っ取られ,その影響はOZと密接に関係している現実世界にもおよび,大きな混乱を引き起こしてゆく。人々が対応に苦しむ中,栄は人脈を駆使して被害の軽減を図り,事態は収束に向かうが,翌朝,心臓発作(狭心症)で死亡してしまうのだった…。

公開から7年が経つが,この作品を劇場で観終えた時の不思議な高揚感と充足感は忘れられない。「こんな監督が居るんなら,日本のアニメは無敵♪」と,ナショナリズムに優越した。OZとアバターに象徴されるデジタル・ネットワークと,真田家をモデルに“食卓に集う”ことをベースにした人的ネットワークの鮮やかな対比。是や非ではなく,それらを受け入れ,共存している現代社会を描きつつ,リアルよりも現実的なオリジナルの物語が,アニメでしか出せない動きや表情で映し出される。

声の出演は他に,永井一郎,小林隆,田中要次など。


映画クタ評:★★★★★


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