ラッシュ/プライドと友情 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Rush
監督:ロン・ハワード
キャスト:クリス・ヘムズワース/ダニエル・ブリュール/オリヴィア・ワイルド
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/スタジオカナル/ギャガ
公開:2014年2月
時間:122分




玖妙のF1ブームは〈セナプロ中嶋(アイルトン・セナ/アラン・プロスト/中嶋悟)〉に始まり〈シューマッハ(ミハエル・シユーマッハ)〉で燃え尽きた。今年から7年ぶりにエンジンサプライヤーとしてホンダが戻ってきたものの,どうも以前ほど熱くなれない。

まだ免許も取る前から観戦し続けたF1は,たくさんのことを教えてくれた。音速で走るカラフルなマシンの迫力はもちろん,ドライバーやチーム間の駆け引き,それは2時間ほどの決勝レース中に限らず,予選やオフシーズンにも見られ,さらに運営やスポンサーといった経済的・社会的な側面も絡め,リアルタイムで刺激的なドラマが展開していった。

この作品の舞台は,玖妙が夢中になる10年以上前…1976年のF1グランプリ。2人の天才ドライバー,ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの戦いと絆が描かれている。フェラーリのドライバーとして快調なレースを続けていたラウダ(ダニエル・ブリュール)は,ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。奇跡的に6週間で復帰を果たしたラウダだったが,ライバルでもあるマクラーレンのハント(クリス・ヘムズワース)にポイント差をつめられてしまう。チャンピオンシップを競う2人の決選は,富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが…。

監督は『ビューティフル・マインド』(2002年・ユニヴァーサル),『ダ・ヴィンチ・コード』のロン・ハワード。ドライバー目線によるリアルなレース描写はもちろん,カーレースに魅せられ命をかけた2人の男が,時にぶつかり合い,ののしり合い,リスペクトし合う人間ドラマに引き込まれる。

自由奔放なカリスマ・ハントを堂本光一,完璧主義者のラウダを堂本剛が吹き替えている日本語版も面白い。


映画クタ評:★★★★


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右矢印クリス・ヘムズワース作品まとめ