監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:ジェフ・ゴールドブラム/ジュリアン・ムーア/ヴァネッサ・リー・チェスター
配給:ユニバーサル/UIP
公開:1997年7月
時間:129分
多作で有名なスピルバーグ監督だが,自作の続編を自身で監督したのは『インディ・ジョーンズ』シリーズ4作と,この『ロスト・ワールド』のみ。特別な思い入れがうかがえる。
“ジュラシック・パーク計画”が消滅して4年。絶滅したはずの恐竜が,“サイトB”と呼ばれる孤島で確認された。秘密の遺伝子工学研究所で放置されている間に恐竜たちが新たな生態系を作り出し繁殖していたのだ。数学者のマルコム(ジェフ・ゴールドブラム)率いる生態観測チームが現地に送り込まれたが,そこには想像をはるかに凌ぐ恐るべき野生恐竜たちの猛威が待ち受けていた…。
舞台はスペイン語で「皮肉の島」という意味を持つイスラ・ソルナ島(サイトB)。前作の舞台となったイスラ・ヌブラル島(スペイン語で「雲の島」の意味)の南西140kmにある。さらに終盤にはサンディエゴに上陸したティラノサウルスが大暴れ。公開時には不評もあったが,今見るとなかなかに楽しめる展開。
前作では皮肉屋で頼りなかったマルコムが,別人のようにアクティブで頼もしく映るのは,公開前年に大ヒットした『インデペンデンス・デイ』でエイリアンから地球を救った自信からくるものだろうか…?
前半シーンにわずかではあるが,成長したレックス(アリアナ・リチャーズ)とティム(ジョゼフ・マゼロ)の姉弟や,ジュラシック・パークの生みの親ハモンド(リチャード・アッテンボロー)の出演が嬉しいところ。
リチャード・アッテンボローといえば『ガンジー』(1983年・コロンビア映画)で映画賞を総なめにした名監督だったが,今夏に90歳で永眠した。
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◆シリーズ一覧◆
『ジュラシック・パーク』(1993年)
『ジュラシック・パークIII』(2001年)
『ジュラシック・ワールド』(2015年)
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022年)