彼と出会ったのは、
偶然が重なったから。
一つは、
K.Hikoが時間を間違えて、
酷く早く到着したこと。
一つは、
お気に入りのローマジャージを着ていたこと。
もう一つは、
偶然彼の目の前に立ったこと。
日本に来てまだ五日目の彼は、
果敢にも夜行バスに乗ろうとしていた。
しかし、
どうにも分からなくて不安になっていた様子。
目の前に忽然と現れた、
祖国の都市名が入ったジャージ姿のジャパニーズは、
より声を掛けやすかったのだろう。
以下、
全部英語↓
彼 「英語話せる?」
K.Hiko「極々少量なら」
彼 「このバスに乗りたいんだけど…」
(バスチケットを見せてくる)
K.Hiko「あぁー受付が必要だからスタッフを探してきてあげる」
(彼のバスチケットを預かる)
彼 「君、そのままどこかに行かないよな?」
K.Hiko「大丈夫だよ」
(しばし解散)
K.Hiko「あのオレンジのジャケットの人があなたのスタッフだって」
彼 「僕はどうすればいい?」
K.Hiko「40分までここで待って」
K.Hiko「時間になったらスタッフが声かけてくるから」
彼 「了解」
彼 「ここに座りなよ」
K.Hiko「いいよ」
彼 「名古屋人?」
K.Hiko「そう、ここがホームさ」
彼 「僕はイタリア人」
K.Hiko「マジか?アイラブイタリアだよ」
K.Hiko「3回行ったことがあるよ」
彼 「ボローニャに行った?」
K.Hiko「ボローニャは行ってない」
彼 「僕はボローニャ出身なんだ」
K.Hiko「ツアーで行ったからボローニャには寄れなかったんだよ」
(ロミオ&ジュリエットと言わなかった事を後々後悔する)
K.Hiko「ちょっとだけイタリア語を勉強したよ」
K.Hiko「ボンジョルノ!」
彼 「他には?」
K.Hiko「チャオ!」
彼 「他には?」
K.Hiko「うーん…」
K.Hiko「…忘れちゃった」
彼 「チャオだけかい(笑)」
K.Hiko「HAHAHAHAHA!」
彼 「君も東京に行くの?」
K.Hiko「そう、仕事でね」
彼 「どんな仕事をしているの?」
K.Hiko「絵描きさ」
彼 「どんな絵?今見れる?」
K.Hiko「これさ」
(バッグに描いてあるチョビの絵を見せる)
彼 「すげー」
彼 「東京のどこに行くんだい?」
K.Hiko「銀座さ」
彼 「銀座?」
K.Hiko「銀座を知らないの?」
K.Hiko「セレブな街さ」
彼 「エクスペンシブなんだね」
K.Hiko「君はどこに行くの?」
彼 「わからない」
K.Hiko「何しに来た?」
彼 「バックパッカーなんだ」
彼 「見てよこの荷物」
K.Hiko「すごいね」
彼 「おかげで身動き取れないから6時からここにいるんだよ」
K.Hiko「6時から⁈」
(聴き間違いでなければ5時間のバス待ちということ)
彼 「これから6ヶ月日本に滞在するつもり」
K.Hiko「マジか?」
K.Hiko「日本はどう?」
彼 「何もかも祖国と違ってすごいよ」
K.Hiko「イタリアに行った時同じ気持ちだったなぁ」
K.Hiko「これ見てよ」
(iPhoneを取り出してなめこを起動)
彼 「ゲームかい?」
K.Hiko「そう、タッチするとなめこが採れるの」
K.Hiko「やってみる?」
彼 「イエス」
(イタリア人なめこ収穫)
彼 「ふーん」
彼 「ところで君の名前は?」
K.Hiko「K.Hikoだよ」
彼 「K.Hikoね」
彼 「K.Hiko、Namekoね」
K.Hiko「名前はK.Hikoだよ」
K.Hiko「Nameko、ではないよ」
彼 「HAHAHAHA!」
彼 「ちなみに歳は?僕は24歳」
K.Hiko「マジか?」
K.Hiko「君の方がヤングだよ」
彼 「マジか?」
K.Hiko「マジだ」
(二人でワーオ)
K.Hiko「あ、時間だよ」
彼 「どのバス?」
K.Hiko「連れてくよ」
K.Hiko「このバスだよ」
K.Hiko「これが座席表、君の席はここだ」
彼 「ありがとう」
K.Hiko「バイバイ」
いつものことだが、
別れの挨拶が上手くできない。
それを、
いつも後悔。
今度機会があったら、
良い旅行をって伝えたい。
もし相手がイタリア人なら、
ボォナノッテかボナジョルナータ。
さて、
只今東京におります、
K.Hikosakaです。
本日、
プランタン銀座の春のねこ展後半初日。
一時間後には、
搬入。
11時開店までに、
搬入を終えるのです。
ところで、
昨日ブログに書きました4コマ漫画の件ですが、
ストックの用意が全くできませんでした。
そのため、
4コマ漫画は来週までお休みいたします。
楽しみにして下さっている皆様、
申し訳ありませんm(_ _)m
4コマ漫画なしのブログは、
ゆとりがあったら書きます。
K.Hikosaka