ミライハアカルイデスカ? | カルマンギアのある生活

ミライハアカルイデスカ?

仕事で、将来推計人口データベース なるものを利用することがあります。

少子高齢化問題が叫ばれて久しいですが、実際に数字を目の当たりにすると、ちょっぴり気が重くなります。


我が国の人口は、2005年に減少局面に転じ、2035年には現在の87%程度になると予想されています。

昭和の初め頃には現在の人口の半分以下だったわけですから、総人口が減少すること自体はさほど問題ではないのかもしれません。

やはり大きな問題は、少子高齢化ということでしょうか。

老年(65歳以上)人口比率は、2005年の20.2%が2035年には33.7%に上昇し、年少(15歳未満)人口比率は、2005年の13.8%が2035年には9.5%に下降すると予想されています。


人口ピラミッドを見てみましょう。


カルマンギアのある生活-1930年の人口ピラミッド
1930年


カルマンギアのある生活-2005年の人口ピラミッド
2005年


カルマンギアのある生活-2055年の人口ピラミッド
2055年


1930年はまさに「ピラミッド」ですが、現在はもはやピラミッドではなく一般に「釣鐘型」と呼ばれています。

で、少子高齢化がさらに進んだ2055年の形は「つぼ型」というそうです。

ちなみに、2005年の人口ピラミッドで40歳の辺りが、2055年の人口ピラミッドで90歳の辺りが極端に引っ込んでますけど、ここが僕が生まれた年、いわゆる丙午 (ひのえうま)です。

迷信の力ってすごいですね~叫び


ところで、さらに気になるのが地域格差です。

我が国の人口が減少局面に転じたにもかかわらず、僕が住んでいる東京都文京区は、2030年頃まで増加傾向が続き、約110%になると予想されています。

一方で、僕の生まれ故郷である愛媛県西条市は、2035年には現在の78%になると予想されています。

故郷が衰退していくのはさびしい限りです。


しかし、僕の故郷などまだマシな方で、全国で最も人口が減少すると予想されているのが、群馬県甘楽郡南牧村 です。

なんと、2035年には、人口は現在の31.7%に減少し、老年人口比率は67.7%まで上昇すると予想されています。



何だか将来が不安になるような話ですけど、一方で、ちょっと面白いデータがあります。

今から25年ほど前に、「21世紀の展望に関する世論調査 」なるものが実施されています。


この調査では、食糧事情、エネルギー事情、公害について、約20年後には「やや悪くなる」と予想した人が最も多かったのですが、実際には悪化しているとは言えないようです。

また、東京、大阪などの大都市が老朽化すると予想されていますが、少なくとも東京はあまり老朽化したようには見えません。


25年前に心配していたことがあまり的中していないようなので、きっと将来も、今の自分が不安に思っているほど暗いものではないと思いたいですね。



っていうか、そんな将来の心配をしている場合ではないような・・・


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