昨日逢い今日逢うときに君が言う
「久しぶりだな」そう久しぶり
（俵万智 「チョコレート革命」より）
気軽に読めて、さりげなく面白いので
たまに俵万智さんの本を引っ張り出してきて読みます。
短歌は、限られた文字数の中で感情などを表現するため、
言葉の裏に隠された内容が多く、また隠された部分の方が実は重要で、
絵画などのアート、「芸術」に近いものだと思います。
「久しぶりだね」という言葉を、
数年ぶりに会った人に使うことは、
まあ、普通ですね。
１ヶ月ぶりに会った人に、
「久しぶりだね」と言うかどうかは、
相手によるかもしれません。
ましてや、昨日会った人に今日会って「久しぶり」とは、
「もっと頻繁に（ずっと）会っていたかったのに」
という気持ちが隠されていますよね。
きっと「久しぶり」という言葉には、
本当に久しぶり（ご無沙汰）という意味の他にもう一つ、
「もっと期間を置かずに会いたかった」
という意味もあるのだと思います。