昨日、ミスターピンク、役者としても私の大先輩の池島ゆたか監督の
新作ピンク映画「婚前生だし未熟な腰つき」を見てきました。
詳しい具体的内容は書くとネタばれになってしまうので避けますが、
前半から謎めいた雰囲気が漂い、それが経糸となって男女の切ない
心理と所々ほのぼのした温かみと勿論濃厚なエロスが、微妙に絡み
合います。
最後は、アッという結末と共に、人間良い人でいるって大事なことだよ
な。なんて素朴な感慨を改めて噛みしめたくなる。そんな素晴らしい
作品でした。
20日まで上野オークラでやっております。また、10月一杯池島監督
祭りだそうです。足を運んで、決して損はないと思いますよ。
ところで、私がピンク映画に出まくっていた(月6本出演なんてことも
結構ありました)昭和60年代から平成初期にかけてというのは、まだ
大量生産の時代でした。その頃と比べると、今ピンク映画は逆境にさ
らされ、制作本数も激減しているそうです。
しかしその分業界全体が危機感を感じているせいか、作品の質も、出演者
演技レベルも、昔より格段に上がっています。
皆さん今のピンク映画は、本当に買いですよ。
尚、私も、あの業界を引退したわけではありません。一時少し離れていた
時もありましたが、今は、自分を育ててくれたあの世界に少しでも恩返しが
したい思いで一杯。
だからいつでも脱げるように、体も引き締めてる、つもりです。