前に視野検査の愚痴記事を書きましたが、そんなに不満を抱えつつもなぜ放り出さなかったかというと、障害申請(等級の見直し)のためだったからなのです。

申請するためには視野検査を乗り越えないといけなかったので、うんざりしながらも耐えたのでした。

 

そして診断書をお願いし、11週間待ち、やっと診断書を手に。

そして役所の障害福祉課に申請に行き、4週間弱で決定通知が届き。

等級変更となり、新しい手帳を手にしました。

以前は赤い手帳だったのですが、今は障害による色分けが無くなったそうで、ネイビーっぽい色の手帳になりました。

 

私、最初に障害申請をした時の市役所職員の対応が最悪だったのが心に刻み込まれているのですが、今回はありえないくらい丁寧な対応でした。

そして過去に貰ったことのない、障害者が受けられるサービスの書かれた冊子をもらいました。

他の障害持ちの複数の人から「そういう冊子がある」と聞いていたのですが、私はもらっていなかったんです。

やっぱり過去の職員は渡すべきものも渡さない無能だったんだ、このヤロー!

 

障害等級が変わって何がしたいのかというと、具体的に何があるわけでもないんです。

ただ、ずっとずっと診察で「問題ない」「変わりない」と言われ続けたままどんどん見えなくなって、こんなに見えなくなったのに同じ等級だというのがモヤモヤしてたんです。

これでひとつケリを付けたような、片付けたようなスッキリ感を得られました。

 

具体的な級や、もう少し突っ込んだ話は、後ほど限定記事で書く予定です。

数年ぶりに視野検査(GP)を受けた時のことです。

先に網膜剥離後どんどん見えなくなった右目の検査だったですが、覚悟していた通り、検査が始まっても光が全く見えて来ませんでした。

そして…また…地獄が…始まったのであるっ!!

 

 

光が見えてこないからボタンを押せないのです。

やり方が分からないだとか、ふざけてるだとかでは無いのです。

なのに、注意するみたいに

「目を大きく開けて、光が見えたらすぐにボタンを押してください」

って何十回も…本当に大袈裟でなく何十回も言われました。

 

何度も繰り返し言われるうちに、ボタンを押さないことを責められているような気分になりました。

仮にそれが私の被害妄想だとして、1度言えば分かることを、敢えて何十回も言う意図は何なのか。

 

一度、珍しく光が見えた時に咄嗟にボタンを押し損ねてしまい、「今見えました」と言ったら、

「見えたら押してくださいね!!」と叱るように言われ。

ミスして申し訳なかったけど、これで(やっぱり私がボタンを押さないことにイライラしてるんだな)と確信したのでした。

 

すでにうんざりするほどの長時間。

目開けてるし、真剣に見てるし、見えないから押せないだけなのに、

「目を大きく開けて、光が見えたらすぐにボタンを押してください」

って言われ続け、言われ続け、言われ続け。

ボタンを押さない限り解放されないのではないかと思えて来て、最後の方は適当に押しちゃいました。

そしたら程なく終わったわ。

 

そして今度は左目。

左目外周はわりと視野が保たれているので、ボタンも速やかに押し。

こちらはあっという間に終了しました。右目の何分の一の時間だったろうか。

「ね?分かる?光が見えたら押すに決まってるでしょ?分かった?」って言いたくなった。

 

 

視力検査も視野検査も、見えるor見えないというシンプルな物でなかったでしょうか?

見えないという訴えを認めず、検査師が望む答えを出さない限り許されず先に進まず解放されないって何なんだ。

圧力(を私は感じた)を掛けて無理矢理出した結果に、正しさなんてあるのか。

 

眼科患者歴は長いけど、これらシンプルなはずの眼科検査で、こんなにいも不快で苦しい思いをしたのは後にも先にもないです。

過去に受けた視野検査は、もちろんサクサク順調に終えられていました。

視野検査で疲れ果てて、途中放棄したくなったのも初めて。

 

おかげで眼科患者歴ウン十年にして初めて、検査プチ恐怖症になっています。

またあの永遠に終わりが来なさそうな長い苦しみの時間があるのではないかと、通院日の朝はウンザリ気が重くなります。

検査室に呼ばれて待っている間は、(申し訳ないけど)どうか違う担当者でありますようにと聞こえてくる声に耳をそばだててドキドキして待っています。

 

検査直後は頭に来てて、「なんなのよ!!!」と知り合いの何人かに愚痴ったら、別の病院で視力検査を受けた人は、視野の中央が欠けているので目を大きく逸らさないと見えないのだけど、それを検査担当に「ふざけないで下さい」って注意されたことがあるそう。

あるんですね、こういうことって…

最近とっても通院が嫌です。

かなり見えなくなって、電車を乗り継いで通院すること自体大変なのだけど、もっと憂鬱なことが別にあるのです。

 

それはまさかの視力検査。

網膜剥離をした側の右目が、徐々に視力低下してきて、0.01と指数弁との間をうろうろし始めた頃。

 

ある検査師が、0.01の「C」が見えないということを認めず許さず、延々と「C」の向きを答えさせようとするのです。

視野の残った部分でどうにか「C」を見つけようとして視線を動かすと、「動かさないでください」とピシッと注意してくる。

(視線を動かして探すのは、毎回普通にやってること)

 

私が何度も「黒いのは見えるけど切れ目までは分からない」と言っても、認めてくれないんですよ。

とにかく「私の見方」が間違っているせいで見えない、と決めつけてる。

何十年も眼科患者やってるのに、今ここに来て急に視力検査の受け方を間違えるようになったらしい(呆)

 

もう本当に、「C」が見えないってことをずーっと認めてくれなくて、しつこくしつこく繰り返され、その度に「見えません」と何十回も答えさせられ、苦痛で放棄したくなりました。

 

アホみたいに無駄に時間を費やした後、やっと「C」を諦め、指数弁の検査に変えてくれました。

 

続いての左目は、0.02か0.03くらいあったと思うので、すんなり終了。

なんだそりゃ。

 

 

視力検査って、見えるor見えないというだけのことではないんでしょうかね。

いつもと同じ方法で見て、それでも見えないんだってことを、どうやったら検査師は信じてくれるのでしょうか。

 

この次の回の受診日は、「またアレを繰り返すのか」と憂鬱な気持ちで眼科に行きましたが、検査担当は別の人で、「C」が見えないと判明した後は、すんなりスムーズに指数弁の検査になりました。

これが普通の視力検査だよね???

見えるor見えない、だよね?

 

 

しかしこの苦行は再び訪れるのであった。

後半へ続く。

 

 

 

前回はカメラで映した色々を教えてくれるSeeingAIというマイクロソフト社のアプリを紹介しました。

今回はiPhoneに備わっている、画面読み上げ機能の紹介です。

これも恐らく、本格的に見えにくい人は使っていると思いますが、見える人にも場合によっては便利ではないかと思います。

 

メッセージでもWebサイトでも何でも、画面に表示されているテキストを声で読み上げてくれます。

「オン」にしておくと、2本指で画面の上から下に向けてスワイプすると、画面の読み上げが始まります。

下の画像は、2本指すワイプをして読み上げが開始し、読み上げコントローラーが表示されている様子です。

 

 

読む場所を選んだり、読み上げた箇所を操作したりは出来ず、ただ読み上げるだけの機能です。

 

私は、友人からのメッセージを音声で聴いたり、ニュースや情報を音声で聴いたりなどするのに愛用しています。

視力が悪くない人でも、自分の書いた文章を音声で確認したり、Webサイトの長文を読み上げさせながら他の事をしたりなど、使えるのではないでしょうか。

また、Kindleアプリのテキスト本も読んでくれます。

 

 

オンにする方法

この機能の何が便利かって、オンにしたら読み上げっぱなしというのではなく、オンにしておいて2本指スワイプすると読み上げが開始されるという点です。

2本指スワイプさえしなければ読み上げは起きないので、オンにしておいても問題ないのではないかと思うのです。

 

設定アプリ

→アクセシビリティ

→読み上げコンテンツ

→「画面の読み上げ」をオンにする

 

という手順でオンになります。

デメリットは、もしかしたらその分バッテリーを食うのか?分かりませんが、その程度ではないでしょうか。

誤操作で人前で画面の読み上げが始まっちゃったら、困るかも知れませんが…

表示されているものを読み上げるので、画面によっては広告なども読み上げられます。

 

読み上げて、さらに操作をする場合には、「画面の読み上げ」ではなく「Voice Over」を使います。

 

 

 

 

 

本格的に見えにくい・見えない人は知っているかもしれませんが、ちょっと見えにくい程度の人は知らないかも。

あのマイクロソフト社が作っている、Seeing AIというアプリがあります。

 

Seeing AI

 

私はiPhoneユーザーなのですが、アンドロイド用にも同アプリがあるようです。

 

一つのアプリの中に、複数の機能が入っています。

具体的には、

  • 短いテキスト
  • ドキュメント
  • 製品
  • 通貨
  • シーン(風景)
  • ライト

などのメニュー(公式サイトではチャンネルと言っている)があります。

 

詳しくは公式サイト

https://www.microsoft.com/ja-jp/ai/seeing-ai

を見て欲しいのですが、私が日々の生活の中で特に便利に使っているのが、「短いテキスト」というメニュー(チャンネル)。

なにが便利かって、スマホを向けるだけで、画面内に映った文字をリアルタイムで読み上げてくれるのです。

 

たとえば製品の小さな説明書。

これはスマホ画面のキャプチャですが、このように画面内に読んで欲しいものを収めるだけで、自動で音声読み上げを開始してくれます。

範囲を決めてボタンを押す、とかいう手順が不要です。

 

商品の説明書きなどの小さい物はもちろん、外を歩いていて建物の入り口にある看板に書いてあることとかも読み上げてくれます。

「ああ、こんなところにクリニックがあったのか」とか分かる感じ。

読み上げる速度も、自分の好みに変更できます。

 

このアプリを知った時は本当に嬉しくて、あらゆる物にスマホを向けたものでした。

 

無料、広告なし、課金なし、使い始めに登録だの面倒なこともなし。

なにか見えにくさを感じている人は、一度試してみて欲しいです😊