アニメの殿堂は本当に不必要か? | SENDAI LIVE

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もともとは政治ブログだったので、たまに国政、県政、市政についての記事も書いています。

岸博幸氏が「NIKKEI NET」において、政府が建設を予定している国立メディア芸術総合センターについての擁護論を展開している。


(ネタ元)http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000008062009


岸氏によれば、アニメやマンガは国内では冷遇されており、「日本のアニメの影響を受けたハリウッドの有名監督や大物プロデューサーが来日すると、必ずアニメやマンガが集まっているところに行きたがるのだが、結局みんな東京・渋谷の「まんだらけ」に行く」とし、その原因は世界が評価するアニメやマンガを体系的にアーカイブし、その歴史や資産をちゃんとまとめた場所がない事としている。


確かにコンテンツ不足に悩んでいるハリウッドが日本の漫画・アニメに注目しているのは事実であり、映画のプロデューサーや監督が「まんだらけ」にネタを探しに来ているのも事実。(以前、テレビで見た事がある)


私は、そういったコンテンツはWebで提供すればいいと考えているが、漫画家の里中満智子氏の、漫画の原画の保存のためには「国立メディア芸術総合センター」は必要という主張には、一理あるかもしれないと感じた。先日何かの番組でちばてつや氏の原画が、巨大な耐火金庫に納められている様子を知ったが、そんな設備を準備できるのは一部の裕福な漫画家だけだろう。


(ネタ元)http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/04/23684.html


ただ、問題なのはこうした国立メディア芸術総合センターの設立目的を、自民党の誰一人としてきっちり説明できないことだろう。


河野太郎衆院議員は、国立メディア芸術総合センターを「百害あって一利なし」などとと発言して、先日の党首討論で民主党の鳩山代表に付け入る隙を与えてしまったし、6月20日に放送された日本テレビの「太田総理・・・秘書田中」では、太田光に国立メディア芸術総合センターをどう使うのか突っ込まれた佐藤ゆかり衆議院議員が「作ったあとで考えればいいんです」などと意味不明な回答するなど、惨憺たる有様である。


自分達が作った予算ぐらい、責任もって説明して見せろと言いたい。



余談だが、先日の党首討論で国立メディア芸術総合センターの事を「アニメの殿堂」と連呼して、アニメの事を小バカにしている感のある民主党の鳩山由紀夫代表も正直いけすかない。