論述力、しいては思考力をどう伸ばすか、というのが受験では重要になっていることはもはや自明の理であり、誰でもわかることと思います。問題は、それがどのようにして身に付くのか、ということです。
この問いの答えとしては、僕は第1に読書、第2に視野の広さ、第3に考える習慣、あとは作文することなどだと今のところ考えています。塾ではあまりこの超基礎ともいえる部分がなかなか効果的に鍛えるのは難しく思います。僕らの頃の関西ならば、わりにそういうカリキュラムはあったのですが、今関東の塾では、手っ取り早くクラス上げを狙うためか、時間をかけたカリキュラムはあまりありません。
塾のカリキュラムの不足分を補うべく、僕が数年前に著した問題集で「論述で覚える最強の理科」という本があり、社会もあるのですが、それがこのたび、改訂版でマズい所を修正しつつ、ちょこっとつけたしをして出します。まあ、出版不況の時代ですし、出版社の方も売れた方が良いでしょうから、告知させていただきます(笑)
もちろん、時代にもあっているとおもいますし、塾の欠点などを知り尽くした上で書いているので、自信はあります。世間にすでにある似たような問題集を作るのは嫌なので、初版時は3年くらいをかけて少しずつ書いたものです。
記述などができない子でよくある足りない能力の一つは、「一言で言う」いう能力です。要約するの能力と言ってもよいです。国立大学の国語や英語ではこの能力が大事になってきます。
まず第1段階としてわかっていることを「説明できる」ようにするというのは言われることなのですが、これをさらに「要するにどゆこと?」というまとめができると、さらに思考力は養成されていきます。
この問題集では、論述ではあるのですが、僕はなるたけ短い文でさくっと要点だけを答えに書くようにしています。ぜひとも真似をしてほしい部分ですね。
記述の苦手な方は、まずどんなことでも一言でいう、記述ならどんな文字数のものでも、つまるところ10文字前後で言ってみれば良いと思います。
たとえば、「算数がきらい」という子に対して、「どこが?」ときくことは意味があります。それに納得できる答えを言えるならば、かなりその子は自己分析もでき、知能も育っていると言えます。大人でも、自分のきらいなことを冷静に分析できている人は少ないものです。
算数がきらい→どんなところが(なぜ)?→きらいだから
これでは駄目ですね。意外とこういう子は多いのです。国語の記述の問いもこのような感じで、問われているものに答えられていない子が多いです。
「計算がめんどくさいから」「文章読むのがメンドクサイから」などならまだマシです。ということは、そこさえなんとかなれば好きになれるかもしれないということです。
ちなみに僕も数学が嫌いでしたが、「何言ってのかよくわからんから」というのが答えでした。訳知り顔のおっさんたちが、得意気に見下している感じがしていたのです。(まあ今もちょっとしますが)今は数式を和訳する、という秘儀? を覚えたので、意外に好きになってきましたね。
この問題集がよい能力の開花に繋がればと思います。
「論述で覚える最強の理科」、右のウィジェットに入れておくので、参考になさってください。
いつも読んでくださってありがとうございます。
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お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
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