M.D.鬼多島!! | 若端創作文章工房

M.D.鬼多島!!



 無認可医療事務所『M.D.鬼多島』の手術室では、今日も鬼多島の手術が行われていた。


 鮮やかなメス捌きで胸部を開く。そして他の臓器を傷つけないように患部のみに手を伸ばす。慎重な作業が必要な場所でも、鬼多島の手さばきは鮮やかそのものである。

 普通の医者でも時間を必要とする場所でも、鬼多島のスピードは衰えを見せない。まさに精密機械の如く、手術を進めて行く。

 やがて患部の処置を終え、またすばやい手つきで傷口を縫い合わせる。

 その作業ぶりはまさに神か悪魔の領域と言っても過言ではなかった。


 手術を終えた鬼多島を出迎えたのは、看護婦兼助手の岡山 桃子(おかやま ももこ)である。

「先生、ご苦労様でした。ところで、このクランケの症状は?」

 桃子のねぎらいの言葉に、鬼多島はこう返す。

「あー、問題ない。今回の処置で、急性横隔膜痙攣は解消されたよ」

「…単なるシャックリじゃねぇか!!」


 鬼多島 泰二。腕は良いらしいが、手術で全てを解決する無免許医者。

 人は彼を『M(マッド)D(ドクター)鬼多島』と呼ぶ!!


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 またしても鬼多島の登場です。

 つ~か、麻酔した時点でシャックリ止まっていると思いますが(汗)

 そこを敢えてオペするのが鬼多島…つ~わけで、どうスか!?(爆)