いや~この本面白かったです。
- ひらがなでよめばわかる日本語 (新潮文庫)/中西 進
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柳田国夫氏は今の日本人は「どんな字(漢字)病」にかかってると言っていたそうですが
確かに私もその通りでした。
確かに漢字は漢字で面白いのですが
この本は、どんな漢字?ではなくひらがなで日本語を考えてみようという本です。
たとえば め
漢字で書けば、目、芽、と全く別物になってしまいますが
めというひらがなで考えれば同じものです。
同じように鼻、花ですが、はなでかんがえるとおなじもの
はの歯、と葉
みは、耳(耳は二つありますものね)と実
ひらがなでかんがえてみると、
目も芽、鼻と花、耳と実、歯と葉
同じ働きをするもので、同じと考えられていたわけです。
そうやってかんがえる、と日本人は本来自分のからだのパーツを植物に同一視していたということが見えてくるわけです。
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春日大社の宮司さんであった葉室氏は
祝詞や祓い言葉を唱えるときは
漢字で書かれたものではなくひらがなで書かれたものを見ながら
一字一字きちりと発音しながらゆっくりと読み上げなさいとか書かれてましたが
ああなるほどなと納得しました。
大和言葉がどういうふうにできた来たかということはわかりませんが
日本人は共生という生き方で自然とひとつになってきた民族ですから
この共生という生き方で相手とひとつになる
そういう中から自然の知恵がそのまま脳に伝わりそれが言葉になった。
それが大和言葉ではないか
とおしゃってます。
というわけで今年は大和言葉がマイブームになりそうです。
まずは、万葉集あたりからじっくり味わって行きたいと思っています。
ちなみに上記のひらがなでよめばわかる日本語の著者は
著名な万葉学者だそうです。
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