人・金・物のヒト | 数珠のブログ

人・金・物のヒト

今年も残すところ1ヶ月を切った。

多くの方との出会い・再開があった一年であった。

様々な法人の事情に触れる機会があったが、改めてヒトが大事だと感じることが多かった。


管理者であれば、金や物に優位性を見ることが多いのは仕方ない。

それらが武器や差別化の材料となるからだ。


だが、そこにあまり囚われれてしまうと、恐ろしいパラドックスが待っている。

その思考を持つ本人が、マイナス要因となってしまうこともあるのだ。


なぜ、このお店は悪いのか?

こういった問いを、ステークホルダーに投げかけると実に多様な答えが返ってくる。


多くは、どれも一理ある答えだ。

そしてどれもが、最終的な責任は経営者にある。


しかしながら、実際の現場では、その所在は経営者より管理者に重くのしかかるケースが多い。

それらを踏まえて、経営者感覚を持ち合わせるという事は、バランスが要求される。

YESマンでは駄目だが、視点の先が共有されてないと、ズレの原因となる。


思うのは、管理者にはタフさが必要となるということだ。


極論言えば、人・物の調達に権限と責任を大きく持たないのであれば、やはりヒト。

費用対効果の面で、効果を最大化するのが、ヒトであるからだ。


私は経験を積めば積むほど、ヒトの占める大きさを実感してきた。

ヒトで良くなったケースの裏側で、ヒトによって崩壊した会社は数多くある。


エラーにロスに付いて回る確信犯や盲目などの中身も、負の側面・量から見れば結果として同じこと。

そして大きなエラーや損失につながる根本は、やはりヒトに負うところが大きい。




パチンコ業界は、その業務内容から守秘義務について上手く向き合えていなかった部分がある。

それは、対顧客に対してまざまざと現れている。


常連様を優遇できない。

顧客と店外では付き合えない。


こういったくくりを取っ払う=視点と手法を変えたアプローチは、大手でも始まっている。

顧客に嫌われるヒト・お店であれば、応援してはくれない。

顧客に隠れて、数字とロジックの組み立てが仕事と言うだけは、絶対的に足りないものがある。


最盛期をすぎたであろう業界には、原点に返るプロセスで、アナログが脚光を浴びるのではないかと思う。

ビギナーや高齢者の目線には、手間やアナログは有益なものが多い。


管理だけでは到達できないオペレーションの先に、人間力のあるヒトが作り出す、コミニュティがあると思っている。


金や物をすべての理由にしてしまう前に、泥臭くても少しでいいから前進していきたいと思う。