サバイバルファミリー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

サバイバルファミリー

48点

『スウィング・ガールズ』『ハッピーフライト』などでお馴染み矢口史靖監督作品。今回も相変わらずユニークなテーマが題材。
ある日突然、日本が停電になる話。タイトルどおり、とある家族のサバイバル生活を描く。
ただ結論から言うと、それほど色んなことは起きない。4人家族がチャリで移動しいくつかの出会いがある。そしていつの間にか数年たってた、みたいな展開。 よく言えばスピーディー、悪く言えば雑な構成。
まぁ日本の場合人口密度がやたら高いので、こういう災害だと物資に人が集中してパニックが起こるはずも、その辺本作ではわりと理路整然としてて、 いまひとつ混乱が伝わってこなかったのが残念。結局ドタバタしただけで終わってしまった印象。
例えばゾンビ映画なんかだと、人間の数が減りスーパーマーケットなんかで物を取り放題みたいな描写が爽快だったりするんだけど、この映画だとただ電気が無くなったというマイナス面だけがクローズアップ。中途半端にリアルで見ていて不快な部分だけが目立った。意外と題材がよくなかったってことかな。

監督:矢口史靖
出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、時任三郎、藤原紀香、大野拓朗
2017年 117分