レッドタートル ある島の物語 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

レッドタートル ある島の物語

76点

スタジオジブリ作品。とは言っても監督はオランダ人で、映画はフランスとの合作扱い。全編セリフは無く、絵のタッチも従来とは全く違う。ジブリ映画だけどジブリではない、みたいな作品。
内容もすごく実験的。嵐で無人島に漂着した1人の男の物語。島から脱出しようとするけどなぜか赤い亀に妨害され毎回失敗。すると唐突に女性が現れ、子供ができて、長年一緒に暮らして....という展開。
亀がいったい何なのか、女性と子供が何を象徴しているのかは明かされていない。難解と言えば難解だけど、ようは答えを明確にせず見てる側に委ねているだけ。掴みどころのない風変わりな雰囲気、ただ見終わったあとじわじわくるタイプではある。後味は決して悪くない。

まぁ亀が女性に姿を変えた、なんてのはまんが日本昔話で使い古された古典手法ではあるんだけど。

そういや難解と言えば『となりのトトロ』も充分難解だったよね。そもそもネコバスってなんなのか(笑)

 

監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
2016年 80分
原題:THE RED TURTLE