らせん | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

らせん

35点
1998年の劇場公開時は『リング』と二本立て。そういや最近二本立てってほぼ見なくなりましたね。
『リング』で貞子がテレビからゆっくり出てくるあの有名なラスト、本作はその直後から始まる。
ただすでに、呪いに関する真相はほぼ明らかになっているため、ここでは科学的解明がメイン。ストーリーも何やら泥臭いというかわかりづらいというか、完成度の高かった『リング』に比べるとだいぶクオリティは低い。見せ場もないし退屈なんだよねぇ。
内面的な恐怖を描きたかったのかもしれないが、あまりうまく表現できておらず、まぁ邦画ホラーの悪いところばかり目立ってしまった印象。
公開当時映画館で見た人は、『リング』の完成度が高かっただけに多分残念な思いをしたんじゃなかろうか。
1999年に放送された連ドラ版は、意外とけっこう面白かったんだけどね。

監督:飯田譲治
出演:佐藤浩市、中谷美紀、鶴見辰吾、小木茂光、松重豊、佐伯日菜子、松嶋菜々子、真田広之
1998年  97分