僕だけがいない街 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

僕だけがいない街

62点
ここはちょいネタバレしてます。
月刊マンガ雑誌「ヤングエース」で連載されていたのがもともとの原作。それを受け深夜に連続テレビアニメ化、さらに実写映画化したのが本作。
2016年の3月4日にマンガ版の最終回が発売、3月25日にアニメ版の最終話が放送、そして映画版は3月19日に公開と、それぞれ時期を揃えてきているのは珍しい試み。
さて内容。主人公は「リバイバル」という過去に戻る能力を持っており、その能力を使って過去を変え、誘拐殺人事件を事前にくいとめる展開。まぁ『バタフライ・エフェクト』や『オーロラの彼方へ』のパクりですわな(笑)
ただし物語は意外と骨太。設定こそパクってるものの、全体的には個性が感じられ、サスペンス作品としての見ごたえはたっぷり。タイムスリップの危うさも手伝って、逆に何度も見たくなる高いクオリティ。
けど、終盤はアニメとだいぶ違う展開なんだよねぇ。ラストもガラッと変えていて、そもそもタイトル「僕だけがいない街」の解釈も違う。なのでアニメ版を見た後これ見た人はものすご~く物足りなく感じたんじゃないかなぁ。
原作(アニメ)とここまで違ったアプローチにしたのは意識的なのか、はたまた製作側が無能だったのか。いずれにせよ、ここはアニメ版を推しておきます。

監督:平川雄一朗
出演:藤原竜也、有村架純、鈴木梨央、林遣都、安藤玉恵、森カンナ、福士誠治、杉本哲太、石田ゆり子、及川光博
2016年  120分