鳥 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

53点
サスペンス界の大御所アルフレッド・ヒッチコック監督の、1963年公開の超名作。
しかし当時は鮮烈だったのかもしれないけど、今見るとかなり適当な印象。
なにやら強引に出会う主人公とヒロイン。そして理由なく唐突に襲ってくる鳥の大群。さらに何のオチもなく終わるエンディング。
「理不尽さ」に焦点を絞ったという意味では、後に公開されたスピルバーグの『激突』あたりにも継承されてる感あり。現在でも『世にも奇妙な物語』なんかでちらほら見られる手法。
ただ長編映画としては物足りない部分が多く、露骨に古さを感じるイメージ。
おそらく『ミスト』なんかはこの映画に多大な影響受けたんだろうと思うが、現代風にアレンジして作り直すとかなり化けそうな題材。そういう作品をこの時代に作っていたと思うと、やっぱりヒッチコックはただのハゲじゃなかったのかなぁと(笑)

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ティッピ・ヘドレン、ロッド・テイラー、ジェシカ・タンディ
1963年  119分
原題:THE BIRDS