ブラック・レイン | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ブラック・レイン

67点
『エイリアン』『ブレードランナー』のリドリー・スコット監督が、1988年に日本の大阪で大規模ロケを敢行して作ったハリウッド作品。松田優作の遺作としても有名。
ニューヨーク市警の2人が、日本の警察と組んで殺人犯を大阪で追う展開。
外人に全く合わせようとしない大阪府警と、勝手に捜査しようとするアメリカ側の動向が面白い。チグハグした人間関係の中、徐々に生まれていくマイケル・ダグラスと高倉健の奇妙な友情みたいなものが見どころの一つ。クライマックス、松田優作の鬼気迫るアクションシーンも迫力満点。完成度は高い。
ただ後半、無駄にヤクザ映画の描写が増えているのが個人的には残念。昔の邦画の悪いとこ見せられてる感じで、作品の質を下げてるような印象。


監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作、ガッツ石松、内田裕也、安岡力也、國村隼、ケイト・キャプショー、若山富三郎
1989年 125分
原題:BLACK RAIN