野性の証明 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

野性の証明

45点
47歳の高倉健さん主演、13歳の薬師丸ひろ子デビュー作。当時の大作、なるほど随所にやたらお金かけた印象。
ただし今見るともう突っ込みどころ満載。
東北の田舎村で起こった大量虐殺事件。そのショックで記憶喪失になった不思議な能力を持つ薬師丸を、健さんが引き取る話。
実は健さんがその虐殺に関わっていたという展開。途中ヤクザやら暴走族やら出てきて、最後はなぜか死んだ薬師丸を背負って健さんが拳銃1本で自衛隊に向かっていくというトンデモラスト(笑)
意外と迫力がある爆破シーン。そして頭を斧で叩き割ったり喉をナイフで切り殺したり、今やったら間違いなくR-18だろうなぁという描写もチラホラ。
まぁただ脚本自体は破綻気味。衝撃場面をバラ撒いてラストで感動させようって魂胆が見え見え。
健さんもこんなアホみたいな映画に出てたんだなぁと思うと感慨ひとしお(笑)


監督:佐藤純彌
出演:高倉健、薬師丸ひろ子、夏八木勲、中野良子、舘ひろし、梅宮辰夫、
1978年  143分