さよなら渓谷 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

さよなら渓谷

47点
『悪人』『パレード』などでお馴染み吉田修一の小説を映画化。劇場公開時はひっそり上映されてたけど、なぜか各映画賞に輝いている。
自らの幼い息子を殺害し逮捕された主婦。その隣人夫婦に焦点を当てた話。
まぁとにかく全編暗くて重い。とりあえず落ち込んでる人は見ない方がいい。エロいけどね(笑)
序盤はサスペンスタッチ。事件の真相を記者(大森南朋)が追う展開。ただ中盤あたりからは、鍵を握る主演カップル(真木よう子、大西信満)の過去を延々なぞる構成。演出として「間」が多用されており、ハマれない人はイライラしそう。
意外な真相が明らかになりつつも、あくまで男女間の心情を深く描いた内容。なのでどんでん返しを期待した人は不満に感じるかもしれない。
サスペンスというよりは人間ドラマ的要素が強いかな。『ゆれる』みたいな映画が好きな人にはおすすめ。


監督:大森立嗣
出演:真木よう子、大西信満、大森南朋、鈴木杏、鶴田真由、井浦新、新井浩文、木野花
2013年  116分