終戦のエンペラー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

終戦のエンペラー

49点
終戦直後の日本。マッカーサー(トミー・リー・ジョーンズ)とその部下フェラーズ(マシュー・フォックス)が、日本の戦犯を裁くために来日して活動する展開。映画は主人公フェラーズ目線で進む。
主人公は日本人恋人を探すという目的も持っており、教科書どおりの戦争後片付けと、ほんの少しのラブストーリーテイストを混ぜた構成。ただ恋愛要素は意外と少なかったかな。
とにかく地味に物語は進むも、上映時間がそれほど長くないのと、あまり複雑な事項が出てこないため、この手の歴史モノが苦手でもそれほど退屈しない印象。
たくさん出てくる日本人キャストもいい味出していて、日本史みたいな題材だけどけっこう面白く見れたなぁ。劇的な展開も刺激的な映像も無く、感動も興奮も抑え目なのにこれはいい意味で期待を裏切られた。
最後には天皇陛下とマッカーサーが対峙するが、ちょっと片岡幸太郎に天皇役は重荷すぎだろう。そのため肝心のラスト、緊張感がいまひとつ。
 
監督:ピーター・ウェーバー
出演:マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、羽田昌義、初音映莉子、西田敏行、伊武雅刀、夏八木勲、中村雅俊、片岡幸太郎、火野正平、桃井かおり
2013年  107分
原題:EMPEROR