レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード

27点
ロバート・ロドリゲス監督1995年の快作『デスペラード』から8年ぶりに作られた続編。主人公エル・マリアッチの3部作完結編でもある。
今回もキャストがけっこう豪華。ジョニー・デップを筆頭にウィレム・デフォー、エヴァ・メンデス、ミッキー・ロークなどが顔を揃え、本来泥臭い映画に華を増している。
しかしストーリーは微妙。前作にあった軽快さは影を潜め、クーデターやら大統領暗殺を背景にして妙に政治的になってしまった。話がめんどくさくなった分、退屈な時間帯が長くなった印象。
主役エル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)の痛快な活躍はやや抑え目で、逆にCIA捜査官役のジョニデは期待通り、主人公より出番が多いくらい。
ただ人気者を起用した気の利いた演出も、陳腐な脚本で魅力は薄れている。終盤、目から血を流しながら奮闘するジョニデはもはや失笑レベル。
製作費は前作の4倍だったらしいけど、面白さは半減。もしかしたらほとんどデップ様の出演料か?(笑)

監督:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス、ジョニー・デップ、ウィレム・デフォー、サルマ・ハエック、ミッキー・ローク、エヴァ・メンデス、ダニー・トレホ、エンリケ・イグレシアス
2003年 102分
原題:ONCE UPON A TIME IN MEXICO

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