のぼうの城 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

のぼうの城

58点
史実を元にした小説の映画化。戦国末期の1590年あたりを描いた作品。
日本史の教科書に載ってる人物が次々登場。その辺不得意な人は頭がこんがらがりそうだが、基本的には、強大な戦力を持つ石田光成に、貧弱部隊の成田長親が挑む展開。
145分の長尺。しかし丁寧な人物描写はなく、それなりの歴史知識を持ってることが前提で話は進む。どちらかというと面倒な政治背景をセリフの中に取り入れた骨太の構成。なのでこの手の映画が苦手な人はかなり戸惑いそうな内容。
ただしキャストは豪華、脚本もどこかコミカルな部分が多いため、好きな人はハマりそうな性質を持っているね。
何より映像の迫力が凄い。日本映画も本気出せばここまでできるんだなぁ~と関心。題材のユニークさも含め、万人にアピールできる娯楽大作に仕上がっている印象。
でもやっぱり俺みたいな日本史弱者にすると、全体的に長すぎる感はあった。まぁどんな面白くても興味がないと台無しということか(笑)

監督:犬童一心、樋口真嗣
出演:野村萬斎、佐藤浩市、成宮寛貴、上地雄輔、榮倉奈々、山口智充、山田孝之、中尾明慶、前田吟、芦田愛菜、西村雅彦、夏八木勲、鈴木保奈美、市村正親
2012年  145分

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