人生の特等席 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

人生の特等席

42点
クリント・イーストウッド製作の、メジャーリーグスカウトを題材にした作品。監督は長年クリントの右腕を務めてきたロバート・ロレンツ。
野球のスカウト題材というと最近では『マネーボール』が連想されるけど、こちらは父娘の絆が中心。野球は演出の道具といった印象。
ケンカばかりするわりに仲は悪くない親子。そこへ同じスカウト仲間の青年が絡んで恋愛の要素も交えた展開。オーソドックスな構成はクリント映画にしたら珍しく守りに入った感じ。全体的には暖かみのある話。とは言っても感動ってほどではなく、まぁありきたりで個性の薄いドラマかな。
野球に関してもかなり短絡的。せっかく実力のある打者を追ったのに「カーブが打てない」というわかりやすい欠点が発覚、そして突然現れた別の貧乏臭い青年と契約しちゃうあたりなんか強引さがあるね。野球好きな人だとあちこち目立つ穴が気になるかも。
ちなみに娘役は『魔法にかけられて』でお姫様役を演じたエイミー・アダムス。この人もう38歳なんだね。

監督:ロバート・ロレンツ
出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、マシュー・リラード、ロバート・パトリック、ジョン・グッドマン
2012年  111分
原題:TROUBLE WITH THE CURVE

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