ウェイバック-脱出6500km- | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ウェイバック-脱出6500km-

64点
第二次大戦中、無実の罪でシベリア矯正収容所に送られた男が、囚人仲間らと歩いて脱走する話。実話に基づいているらしい。
監督は『刑事ジョン・ブック目撃者』『いまを生きる』『マスター・アンド・コマンダー』などのピーター・ウィアー。
タイトルにもある通り、ソ連からインドまで結果的に6500キロを歩き通す展開。ただ結論から言うと、題材ほど色んな事は起きない。
序盤からいきなり、土の中の虫をそのまま食べちゃうくらい飢えてる面々。この先どうなる事かと思いきや、中盤は持ち直して順調にさっさと進む。途中なぜか若い女性が合流。一気に画面が華やぎ少しピクニック気分も、後半は猛暑の中仲間が死んだりの苦難連続。そしてクライマックスは感動的な音楽がかかり仰々しい、涙を誘う締め。
長い道のりをそのまんまダラダラ表現した印象。ただサバイバル映画としてはちょっとアイデア不足、物足りない部分はあちこちに感じる。
ところで6500キロっていうと、日本往復してもまだ足りないくらいかな。1キロ歩くのに15分くらいかかるもんね。そう考えると凄い。

監督:ピーター・ウィアー
出演:ジム・スタージェス、エド・ハリス、コリン・ファレル、シアーシャ・ローナン、マーク・ストロング
2010年  133分
原題:THE WAY BACK

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