フェーズ6 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

フェーズ6

65点
原因不明のウィルスが蔓延し人がほとんど死に絶えたたアメリカ。4人の男女が誰もいなくなったハイウェイをひたすら車で走り、いくつかの出来事に遭遇する話。
雰囲気としては、ゾンビの出てこない『28日後』みたいな感じ。
ここでは感染したらただ憔悴して死ぬだけ。人は襲わないし、それほど急速に病気が進行するわけでもないので緊張感は薄い。
ただし致死率は100%で、空気感染もするため常に神経質になってるのが特徴。感染がわかれば家族でも見捨てるクールな展開、個性的な作品ではある。
終盤は仲間が壊れていくさまを遠慮なく表現したストーリー。自分が生きるためには何でもするというテーマは確かに辛辣だけど、85分ではいささか人間関係が薄くしか描かれず、冷たく突き放す態度にしても中途半端に感じられた。もっと徹底的に人間の醜さを前面に出せば面白かったかも。

監督:アレックス・パストール、ダビ・パストール
出演:ルー・テイラー・プッチ、クリス・パイン、パイパー・ペラーボ、エミリー・ヴァンキャンプ、クリストファー・メローニ
2009年  85分
原題:CARRIERS

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